ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー、バス会社潜入レポート。今回は2019年に遡って、3月発売号で掲載した、JR九州バス編を振り返って紹介する。
JR九州バスは2001年7月にJR九州(九州旅客鉄道)のバス事業を継承して営業を開始。現在は福岡・佐賀・長崎・鹿児島県内で一般路線バスを運行している。高速バスは福岡・鹿児島・宮崎を拠点に九州島内をネット。福岡から出雲・広島・山口へも路線を延ばしている。
また貸切バスは福岡・佐賀・宮崎・鹿児島県内をエリアに営業している。
(記事の内容は、2019年3月現在のものです)
構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2019年3月発売《バスマガジンVol.94》『おじゃまします! バス会社潜入レポート』より(part1)
4つの支店が所管する一般路線 鹿児島では定期観光バスも運行
●博多駅
JR九州バスは福岡市博多区に本社を構え、博多、福岡中部、嬉野、鹿児島、宮崎の5支店を置いている。2001年の創業時に各営業所を支店に変更。当初はジェイアール九州バスと称したが、12年に現在の商号となった。乗合バス免許キロ1555.55km、従業員数222人となっている。
一般路線は博多・福岡中部・嬉野・鹿児島支店が所管している。
福岡中部支店・博多支店が運行する直方本線は、直方駅と博多駅を結んでいる。宮若・福岡両市の市境をまたぐ利用者は少ないことから、直方駅〜福丸、山の神〜博多駅の区間便が数多く設定されている。
●新八代駅前
また福岡中部支店は宮田〜新飯塚間の飯塚線、福丸〜福間駅間の福間線、福間駅〜イオンモール福津間のイオン循環線も担当。福間線は多くの便が直方本線に乗り入れ、直方駅に発着している。
嬉野支店が運行する嬉野本線は、武雄温泉駅〜嬉野温泉間がメインルートで、武雄側では新武雄病院とゆめタウン、嬉野側では彼杵駅に発着する便がある。支線として嬉野温泉〜牛の岳間の不動山線があり、一日数本、中型バスが茶畑の中をのどかに走っている。
●脇田温泉
鹿児島支店が運行する北薩線は、鹿児島駅〜薩摩郡山間をメインルートとし、小山田経由の本線と川田経由の支線がある。本線の半数は宮之城まで足を延ばし、朝夕には薩摩中央高校に発着する。
また鹿児島支店は、鹿児島市内の中心部と桜島、日置市、いちき串木野市の見どころを結ぶ定期観光バス3コースも担当している。
【画像ギャラリー】JR九州バスが走る風景を見る! バス会社潜入レポート・JR九州バス:編[1](8枚)画像ギャラリー