フジエクスプレスで臨時運転士としてバス業界に飛び込んで15か月が経過した。毎月行われる営業所見学会で並行して行われた動画メディアの取材を受け普段は取材する側からされる側に回るとタジタジになっていた。なぜ記者が取材されたのか。その謎を解き明かす?
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■暑いよ~
営業所見学会の日は、日勤扱いで概ね8時30分出勤である。しかし1時間前には営業所に到着して、アルコールを吹いて(点呼)、当日の流れを総務の担当者から交付された書類を読んで把握する。今回の参加者の送迎は日野ポンチョ1台で行うが、座談会があるので同僚の正社員運転士と2名で参加する。
まずはいつもの通り、出庫するバスと営業所に残るバスを把握して、当日は動かないバスを移動させて運転体験用にスペースを作る。出庫時間は決まっているので、場合によってはそれを待ってからの移動になるが炎天下、車庫の中でバスの移動に右往左往する。
そしてポンチョを洗車する。洗車自体は洗車機がやってくれるが、厄介なのはその後の水切りである。まさに炎天下でモップのような長い棒を持って水切りを行う。これが暑くて朝から汗だくになってしまった。ようやく準備が整い田町駅にお迎えに向かう。今回の運転担当は記者だ。同僚運転士は車掌をしてくれた。
■座談会にて
恒例の座談会では、毎回出る質問としての「トイレ」問題。年齢を重ねてくるとトイレが近いという悩みがある方が相対的に多くなる。フジエクスプレスの路線バスは短くて1乗務で50分程度、長くて2時間だ。つまり1時間から2時間程度で必ずバスを降りて次の交代運転士に渡すので、トイレには行ける。
それよりもトイレが近い人の場合は、もっと1乗務が短いシャトルバス等に仕業を割り当ててもらう等の要望を運行管理者に出すことにより、考慮はしてくれるとの回答をした。この問題は、今後さらに多くなるだろう。運転士不足の中で応募してくれる50代以上の方には悩ましい問題だが、フジエクスプレスではそのような対応で出来る範囲の仕業で運行をしてもらう。
■点呼のデモンストレーション
出発点呼のデモンストレーションも本番とまったく同じ形式で行う。もっとも注目されるのはアルコールチェックだ。当然ながら記者がデモしても検知はされないが、テスト用のアルコールを口に噴霧して行うと検知されD判定が出た。これは一発解雇レベルのアルコール量だ。
ただし酒を飲んだのではなく、食品に微量に含まれているエタノールを検知してしまったのであれば、うがいをすることにより検知されなくなる。酒を飲んでいては口だけではなく呼気に必ず含まれているのでうがいではダメだ。
そんなデモをしていると、高速・貸切の点呼を担当する運行管理者から「うがいしてきて、もう1回やってみたら?」との提案があり。その通りにしてみた。記者はこの15か月間で検知されたことはないので、半信半疑でうがいをして吹いてみた。見事にA判定でアルコールが呼気に含まれていないことが証明された。






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