2026年9月20日に福岡と長崎を結ぶ高速バス『九州号』が運行開始60周年を迎える。これを記念して西日本鉄道と、『九州号』運行会社である九州急行バスは、西鉄天神高速バスターミナルで「『九州号』運行開始60周年 記念写真展」を開催する。『九州号』が歩んできた歴史を紹介するとともに、『九州号』と沿線地域の美しい風景が楽める写真展だ。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)
■九州号の概要
『九州号』は、1966年(昭和41年)9月20日に、福岡~嬉野~長崎を結ぶ特急バス路線として1日6往復で運行を開始した。運行開始当時は高速道路網が十分に整備されておらず、国道3号線および国道34号線を経由するルートで、福岡から長崎までの所要時間は片道4時間を超えていた。
しかし、当時から福岡と長崎を結ぶ交通需要は高く、長年にわたり両都市を結ぶ重要な交通手段として親しまれてきた。その後、高速道路の開通など道路環境の整備が進んだことで、現在では最短所要時間が片道2時間29分まで短縮され、運行本数も1日最大46往復(臨時便を除く)である。
■『九州号』運行開始60周年 記念写真展
本企画の開催期間は、2026年9月30日(水)から2026年10月31日(土)まで。運行開始当時の様子や車両カラーの変化等を写真とともに振り返りながら、現在運行している『九州号』と魅力的な沿線地域の風景を楽しめる。展示会場は、西鉄天神高速バスターミナル内のBUS MUSEUM(3番のりば付近)である。
また、『九州号』運行開始60周年 記念写真展のオープニングセレモニーを、記念写真展の開催初日に実施する。実施日時は、 2026年9月30日(水)10時からで、概要は主催者および写真撮影者の挨拶および写真展の開幕セレモニーである。開催場所は同じく西鉄天神高速バスターミナル内のBUS MUSEUM(3番のりば付近)。
■九州急行バスの奇跡
九州急行バスは国道経由の特急バス時代における沿線バス事業者の出資により設立された、福岡~長崎間の高速バスのみを専業とする会社で、当時は高速道路が未整備で単純な2都市間輸送という形態は難しく、両端のバス事業者による共同運行という発想もなかった。
九州急行バスは、西日本鉄道・昭和自動車・祐徳自動車・西肥自動車・長崎県交通局の5社局による25パーセントずつ均等の出資により昭和41年に設立され、現在までその出資比率は変化していない。
また、高速道路が開通するたびに路線を乗せ換えていき、現在では沿線に停車しない出資会社もある路線になっているが、それでも出資比率は変わらず、その点においては奇跡の会社であるともいえる。というのは、当時は高速バスの目的会社的な事業者が多く設立されたのだが、経営状態が思わしくなかったり、新幹線の飛躍的な速度向上や便数の増加で乗客が伸び悩んだりと、様々な理由で出資比率が変わり、最終的にどこかが貧乏くじを引いて会社清算するかどこかのグループ入りして吸収合併されるかして消滅している。
しかし、九州急行バスは設立当初より一貫して当初の目的通りの事業を継続しており、在来線特急が増便しても運賃で対抗し、新幹線が一部開業しても乗り換えなしのメリットで対抗し、その都度新たな局面をチャンスに変えている事業者である。
自社での増便や続行便が間に合わず、西鉄グループや県営バスが続行を担当する例もあり、九州での認知度は抜群の高速バス会社である。伝統的に西日本車体工業製の特徴ある車両を導入し続けてきたが、特に西鉄グループの一員というわけではなく資本関係も出資会社間で平等であり、関連会社的な扱いである。
もちろん、福岡側では西鉄の強大な勢力のおかげで天神バスセンターや博多駅交通センターに古くから堂々と乗り入れており、その強みは現在でも健在である。長崎旅行は九州号に乗って福岡から行ってみてもいいのではないだろうか。福岡空港経由の便もあるので便利だ。
【画像ギャラリー】『九州号』運行開始60周年!西鉄天神高速バスターミナルで記念写真展を開催(3枚)画像ギャラリー





コメント
コメントの使い方