事業者から事業者へ、ときには最北端から最南端へ転換も行なわれる、バスの移籍。バスマガジンの名物コーナー、“このバスはどこから来て、どこへ行くのか”を追跡調査する企画だ。今回は2000年代に入ってからの、京王バスの移籍車を中心に取り扱う。
バスマガジンvol.107(2021年5月発売)より
執筆・撮影/移籍調査委員会(立木将人・今関義高)/特記を除く
【画像ギャラリー】36台一挙紹介!! 京王バスから各地へ旅立ったバスたち
KL-規制の中型系大量導入時代の京王バスはみちのりホールディングス各社を中心に移籍
2000年代前半は導入車の多くが中型系に偏っていた時代で、特に日産ディーゼルのJP、日野のHRの10.5m中型系ノンステップは大量導入で一時期の顔とも言える存在だった。
また、これらの車が十数年で除籍される頃から、茨城交通・福島交通・岩手県北など北関東から東北地方を中心に勢力を広げるみちのりホールディングス各社への再就職が特に多くなった。
現在も中型系大量導入時代の末期車を中心に除籍→移籍が続いており、熊本各社や鹿児島の例外はあるものの、しばらくこの傾向は続きそうだ。