鹿児島県の東寄り・宮崎県の県境から8kmほどの場所に、大阪との間を結ぶカーフェリーが発着している「志布志港フェリーターミナル」がある。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、志布志港アクセス事情にまつわる写真があります)
■関西〜九州を繋ぐ海の窓口の一つ
志布志港フェリーターミナルに出入りするカーフェリーは、白い船体に大きな太陽のロゴが描かれた、有名な「さんふらわあ」の大阪〜志布志航路。
14,000tクラス・全長192mの本格的な長距離カーフェリー向け船舶が使われており、最近のカーフェリーでは標準になってきた、地上のホテルと同じ感覚で使える設備を備え、クルーズ風味香る楽しい船旅ができる。
志布志港への「さんふらわあ」到着は曜日共通で朝の8:55。志布志発は曜日によって異なり、2026年3月現在のダイヤ準拠で
(1)月〜金 17:55
(2)土 18:30
(3)日 17:00
の3パターンに分かれている。
「さんふらわあ」のフェリーターミナルのほか、直線距離で1.5kmほど離れた位置に「マルエーフェリー」の港もあり、こちらは東京〜那覇を結ぶ航路の寄港地。ただし2014年に東京〜那覇航路の旅客営業が休止になったため、現在は貨物専用のRO-RO船のみが発着している。
また、志布志港フェリーターミナルの所在地を書くと「鹿児島県志布志市志布志町志布志3292」になり、物凄くパワフルな“志”と“布”の配分が、なんといっても見逃せない。
■志布志港の公共交通アクセス事情
そんな「さんふらわあ」の志布志港フェリーターミナル。この場所に公共交通機関でアクセスしようと思った場合、どのような手段から選べるだろうか。
筆頭格と言えそうなのが「さんふわらあライナー」。こちらは志布志港〜鹿児島市内を直行で結ぶ予約制高速バスの一種で、実質的にほぼ乗船客専用に調整されたライナー便となっている。
「さんふらわあライナー」はカーフェリーの志布志港到着便/出発便の時刻に間に合うようダイヤが組まれているため、鹿児島市内方面とのアクセスには大変便利だ。
■路線バスも来るには来ます
続いて一般路線バスを見ていくと、同地の主要バス網を支える鹿児島交通の1本が立ち寄る。志布志港を始発/終点にして、JR日南線志布志駅前を経由、桜島の東側の対岸にある垂水周辺との間を結ぶ、延長56.9kmの中距離一般路線だ。
本数は1日1往復と、本当に限界まで削られている印象。ただし出発便9:41発/到着便16:16着と、カーフェリーとの接続が取れるような時刻設定が見られ、垂水方面とのアクセスには普通に使えるはず。
志布志港への訪問当日には、フェリーターミナル前にタクシーが1台、空車の状態で停まっている様子が窺え、港からのタクシー移動もできなくはないようだ。
■駅まで徒歩圏内
公共交通機関でのアクセス事情は、1日1往復だけのカーフェリーに合わせた限定的なダイヤ設定といった印象を持つ。
このほか、実は志布志港フェリーターミナル〜JR日南線志布志駅との間なら、実は歩いても行けてしまう。
距離にすると1.6〜1.8km・徒歩25分前後。志布志駅/駅前にはどれも本数の少なさが玉に瑕ながらJR日南線のほか、都城方面とを繋ぐ路線バス、鹿児島空港方面へのバスなどが出入りしている。
駅〜志布志港フェリーターミナル間の徒歩移動を選んだ暁には、途中にフェリーターミナルの住所が書かれた道路標識がぶら下がる交差点を高確率で通るため、志と布のコンボをその場で好きなだけ見られる特典つき。
また志布志駅の近くには、朝7時から営業している地元の有名ラーメン店があり、そちらに立ち寄りつつ次のバスに乗り換え……なんて五感に訴えるイベントもプラスできて楽しい。










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