■観光ボディは3メーカーとも導入、仕様は多岐に渡る
●いすゞ KL-LV774R2 富士重工1S×ガーラ2000シャシの激レア車両
一方、観光ボディはいすゞ・ふそう・日野の3メーカー全てをバランス良く導入している。
三重交通ではひとえに「高速バス」と言っても種類が多く、夜行長距離、昼行中距離、昼行短距離で仕様が分けられる。
夜行車は全てSHD車で統一。ふそうが大半で、いすゞが3台、日野は無し。昼行中距離はトイレ付きで3メーカー全て導入。南紀高速バスは全てふそう。日野はセレガRのみで少数派。昼行短距離は日野・いすゞが大半。ふそうは旧型が計9台導入されたのみ。
昼行短距離用はかつてA特急車と呼ばれていた。これはB特急車という路線ボディのトップドア車が存在していた時代の呼称。B特急車の塗装は路線車と同一だった。A特急の塗装は伝統あるカラーリングを現在まで継承している。13年から側面ロゴも旧フォントに戻った。
●いすゞ KC-LV781N かつて多数在籍したスパクルもラスト1台
貸切車は三交HD設立時に新塗装に切り替わってから11年が経過し、すでに6割程が新貸切色になっている。
旧貸切色から新貸切色に衣替えした旧型車も3台いる。また、かつて多数在籍し、MAXYの名を冠し三重交通を代表する存在だったSHD貸切車については、もともとSHD車ではレアだった日野車の2台のみに。他は全てHD車になっている。
パウダールーム併設のトイレ付車と最後列まで2+2列のゆったり40人乗り車両は各2台在籍する。
なお、三重交通グループ4社(三重急行、八風バス、三重交通、三交伊勢志摩交通、名阪近鉄バス)はいずれも貸切バス事業者安全性評価認定の三ツ星を獲得している。平成29年度、三重県内に本社を置く事業者で三ツ星認定は三交グループ4社のみ、全国では287社が三ツ星認定を受けている。
三重県全域で地域の足となっている三重交通。県北部と名古屋間を結ぶ
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