古くから葉たばこの産地として知られていた神奈川県の秦野市は、葉たばこ耕作で栄え発展してきた歴史がある。これは秦野が葉たばこ耕作に適した土地であったからではない。
宝永4年の富士山大噴火によって秦野の耕地に火山灰が降り積もり、大地をやせ細った土地に一変させてしまった。しかし、こうした土地でも葉たばこの耕作は可能であったことから盛んに葉たばこ耕作が行われるようになり、秦野は葉たばこの一大産地となったのである。
(記事の内容は、2023年7月現在のものです)
執筆・写真(特記以外)/諸井 泉
※2023年7月発売《バスマガジンvol.120》『あのころのバスに会いに行く』より
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