■快速バスを名乗る要素
バスは途中でトイレ休憩を1回挟み、終点の本渡(ほんど)バスセンターまで85kmほどの距離を2時間40分くらいで走破した。運賃は2,500円。
鉄道の快速列車には、例えばA・B・C・D・E駅の区間を通る際、B駅とD駅を飛ばして進む、といった特性がある。
では「快速あまくさ号」の場合、同じ区間を通る他の一般路線バスがあって、その一般路線バスに比べると停車ポイントが少ないところが、快速を名乗る条件に数えられるのでは? と思えてくる。
そこでバスの路線図を見てみると、全区間を並行しているわけではなさそうだが、確かに「快速あまくさ号」と同じ区間を部分的に通る一般路線バスが何系統かあった。
一般路線バスが全ての停留所で停まるのに対して、あまくさ号は該当区間にある各停留所を飛ばしつつ、一部にしか停まらないのが路線図から見て取れる。
産交バスが運行しているものに関しては、「定員制」、「高速道路を通らない」、「並行一般路線バスに対して停車ポイントが少ない」が、快速を名乗る条件になっていると言えそう。
他にもう1路線、産交バスには快速があり、そちらも条件はほぼ同じに見える。いずれもハイデッカー車が使われているため、使われている車両の種類も条件に含めて良いかもしれない。
ちなみに、「快速あまくさ号」に並行して一般路線バスが通っている、ということは、熊本〜天草を全部普通の路線バスでも行けるの? とか、三角までJR三角線を使ってバスと組み合わせて移動したい、のような期待を持ちたくなる。
果たして行けるかどうか……これが天草諸島寄りの一部区間の路線バスが朝夕しかなく、日中に移動するなら「快速あまくさ号」をほぼ確実に頼ることになるので、結果が同じなら乗り換えナシで最初から乗っておくのが断然ラクだ。
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