日本全国に散らばる道路施設の「道の駅」。基本マイカーでの訪問向けに作られてはいるものの、公共交通機関のアクセス手段だって最低限用意されているのでは?……そのあたりどうなっているのか、全国道の駅の公共交通カバー率を調べてみようと考えた話の第15回目は神奈川県!
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWeb内本文上とギャラリーに、神奈川県にある道の駅の写真があります)
■神奈川県の「道の駅」事情
2025年12月26日現在のところ、全国合計1,231カ所(駅)もの道の駅が登録されている。1回ではまとめ切れないため、都道府県別に分けてリサーチを進めていくとして、今回は大都会を擁する首都圏の一部・神奈川県にある道の駅を見てみよう。
神奈川県内で営業中の道の駅は全部で5駅。八王子市に1カ所のみの東京都に続いて2番目に道の駅の数が少ない都道府県だ。その内訳を記すと……
(1)箱根峠
(2)山北
(3)清川
(4)足柄・金太郎のふるさと
(5)湘南ちがさき
……となっている。
5カ所あるうち、都会から離れた場所に位置している施設がほとんどであるのは、各都道府県の道の駅とほぼ同じ要領と言えるが、「湘南ちがさき」は交通量が極めて多い国道134号沿いにあり、道の駅の立地としては珍しい“都会寄り”の一面を持つ。
■神奈川県道の駅の公共交通機関カバー率
上記の施設情報を踏まえて、道の駅の近くに電車の駅やバス停などの乗り場が置かれているかを、マップもしくは現地へ様子を見に行って確認(取りこぼし御免!)。
道の駅から実距離で周辺300mの範囲を「最寄」に見立てて、それより遠い場所はアクセス手段の対象外とした。
道の駅最寄りへ行く各種交通機関の運行ダイヤなど具体的な利便性については不問。バスが1日1本のところも「あり」にカウントしてある。ただし「バス」のうち運行形態が限りなくタクシーに近いものは除外した。
公共交通「あり」の結果には、上記の道の駅名の次に、最寄と思われる駅やバス停などの名称を「:」を挟んで記してある。
書式の都合で「電車」と「バス」を分けて記してあるが、電車とバス両方選べる道の駅の場合、総合カバー率では1つにまとめてカウントする。結果は次の通り。
【電車あり】0/5駅 0%
【バスあり】2/5駅 40%
(3)清川:清川村役場前
(5)湘南ちがさき:柳島スポーツ公園/道の駅湘南ちがさき前 ※降車専用
【公共交通なし】3/5駅 60%
(1)箱根峠
(2)山北
(4)足柄・金太郎のふるさと
■数値の上では物凄く低い!?
神奈川県の道の駅公共交通アクセスの総合カバー率は40%。人口が多く公共の足もそれなりに揃っている印象とは裏腹に、これまでチェックした15都道府県のうち、暫定で最も公共交通機関によるカバー率が低い、なんとも意外な結果が出た。
神奈川県内の道の駅に、電車の駅と隣接している場所はなく、2件とも施設近くまで向かってくれるのは路線バスで、いずれも神奈中バスの系統が立ち寄る。
ただし対応していない3件についても、独自に設けた300mルールにかかったというだけの話で、範囲を半径800mまで広めると射程圏内のバス停が出てくるため、ここでは非対応の道の駅でも絶対にバスで行けない、ということはなさそうだ。
これまでにチェックした都県を振り返ると、北海道(84%)、青森県(68%)、岩手県(67%)、群馬県(76%)、東京都(100%)、神奈川県(40%)、静岡県(81%)、三重県(67%)、愛知県(67%)、島根県(72%)、山口県(79%)、徳島県(78%)、高知県(100%)、熊本県(75%)、沖縄県(100%)といった具合で、暫定の全国平均カバー率は76.9%だ。
【画像ギャラリー】2カ所がバス直通可能! 神奈川県の道の駅(8枚)画像ギャラリー
















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