いすゞ自動車株式会社では、大型路線バス「エルガ」および中型路線バス「エルガミオ」を改良、全車型で平成27年度重量車燃費基準を達成し、6月11日より全国一斉発売した。
文:バスマガジン編集部/写真:いすゞ自動車
まずは「エルガ」「エルガミオ」共通の進化
ISS(アイドリングストップ&スタートシステム)のモメンタリースイッチの採用により、燃費性能がさらに向上した。
新たに、車両総重量14トン超AT車で平成27年度燃費基準+10%、14トン以下AT車で同基準を達成。
これにより、車両総重量14トン超AMT車での同基準+15%をはじめ、全車型で燃費基準を達成した。
→モメンタリースイッチ:エンジン再始動時にISS(アイドリングストップ&スタートシステム)が有効な設定になる装置
中型路線バス「エルガミオ」に、ついにAT車が新規設定された!!
さまざまな日本の道路事情に適応するため、エルガミオにAT車を新しく追加設定された。大型路線バス「エルガ」で実績を積んだ、この優れた動力性能を備えたトランスミッションの搭載で、より一層の乗り心地と燃費の向上を果たす。
さらに次の機能も追加され、一層の性能アップが図られている。
・中扉開時の動力伝達カット機能
中扉が開いている際のクリープ状態を完全になくすため、動力伝達カット機能を採用。ギアが自動的にニュートラルに切り替わり動力の伝達を遮断することで、乗降時の安全性に貢献するもの。
・予後診断機能
トランスミッション本体やオイル、フィルターの状態を監視し、さまざまな警報や最適な交換時期をインジケータに表示する予後診断機能を搭載した。これにより不測の故障を抑制することができる。
<目標販売台数>800台 / 年 (エルガ・エルガミオ シリーズ全体)