都営バスの停留所名が変更された場所を2か所訪ねたが、臨海副都心地域でもうひとつ停留所名が変わっていたのに気が付いた。新旧の施設が残る停留所周辺を散策したのでレポートする。
文/写真:小野寺利右
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
停留所名変更はランドマークの変更?
青海駅前を取材した際に近くを散策したのだが、変更停留所がもう一つあったことに気が付いた。そこは「東京国際クルーズターミナル駅前」だ。停車するのは都営バスの海01系統や、土休日運転のJR錦糸町駅からの急行05や直行03系統に波01系統という中央防波堤に向かう路線だ。
停留所の位置関係は、新交通ゆりかもめの高架駅の下に止まるのが海01など。駅と直角方向に片側だけある停留所が急行05、直行03系統と波01で、ルートの関係上、日本科学未来館方面と中央防波堤方面に向かうバスが止まる。その他に高架下停留所に京浜急行バスが大森、大井町からやってきてここに止まる。
この東京国際クルーズターミナルは江東区青海にあり、2020年9月10日にオープンし、新たな東京港の玄関口として利用されている。以前は中央区の晴海ふ頭や、大型船は品川ふ頭や大井ふ頭などを利用していた。
陸地から飛び出しているターミナルなので、最寄りの駅やバス停からは数百メートル歩くことになる。取材で訪れた時は海上自衛隊の艦艇が停泊しており見学出来るようだった。
客船に限らず色々なイベントを催しているようなので、ホームページなどで調べてみると興味のあるイベントが開催されているかもしれない。
船の科学館
変更前の停留所名は「船の科学館駅前」だった。当然ながら新交通ゆりかもめも同じ駅名で、2019年3月に駅名改称に伴って停留所名も変更になった。船の科学館は、1974年7月20日に開館した海と船の文化をテーマにした海洋博物館で、当時の日本船舶振興会がモーターボート競走収益金をもとに社会貢献事業の一環として、海事科学の普及を目的として建設された。
本館の傍らには日本船舶振興会初代会長であり、創立者の笹川良一氏の銅像やモニュメントがある。建物は客船の形をしているのが遠目でわかる。
以前はプールもあった。現在は本館は老朽化のために展示は休止しているが、別館の施設と隣の初代南極観測船『宗谷』を見学することは可能だ。南極観測船はクルーズターミナル建設に伴い、新しく現在の場所に移動している。施設の入場は無料だ。この施設と隣の潮風公園は品川区に属する。
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