ビジネスや観光で大阪を訪れる際、多くの人が頼りにするのが新幹線と、そこから接続する「大阪メトロ御堂筋線」だろう。新大阪から梅田、本町、心斎橋、なんばへ。大阪の南北を貫くこの大動脈は極めて高い利便性を誇る反面、いつ乗ってもギチギチに混み合っている。
キャリーバッグを携え、不慣れな土地で揉みくちゃにされながら階段を上下する労力たるや。せっかくの遠出にも関わらず、移動だけで大きく消耗してしまう。だが、そんな時こそ思い出してほしい。巨大な地下鉄網の「真上」では、バスが筋と通を縫い上げていることを。今回は、大阪出張や遠征時に知っておくと移動がグッと楽になる、大阪シティバスの便利な「抜け道路線」を3つ紹介しよう。
文/写真 風谷さてう(@Satew00t)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)
■【39号】新幹線乗換客の混雑から逃れ、淀川を渡って西へワープ!
新大阪で新幹線を降りたお客が吸い込まれるように向かうのが、御堂筋線の改札口だ。しかし朝夕を中心に、キャリーバッグ片手にあの満員電車へ突っ込むのは苦行と言わざるを得ない。目的地が阪神沿線やJR東西線方面、あるいは福島・西野田界隈なら、迷わず新大阪駅北口のバス停へ向かってほしい。
時間が合えば、そこから「39号系統」を利用することができる。新幹線アクセスとしては決してメジャーな選択肢ではないため、新幹線客でごった返す地下鉄とは対照的に、車内には落ち着いた空気が流れている。混雑を尻目に、ゆったりと着席して移動できるのはありがたい。
この路線のハイライトは、十三大橋による淀川渡河だ。バスの大きな窓から眺める淀川の流れと梅田の高層ビル群は、御堂筋線から見るそれとはまた違って映る。
十三では阪急各線へ乗り継げるほか、終点の野田阪神前まで行けば阪神本線や地下鉄千日前線、JR東西線(海老江駅)にアクセス可能。特に難波へは空いている千日前線でアクセスできるのが大きい。大荷物を引き摺って御堂筋線の人混みに揉まれるくらいなら、乗り換えが増えるのを差し引いても、のんびりとバスに揺られるほうがよほど心身に優しいのではなかろうか。
また、41号系統を利用すれば、新大阪駅~大阪駅をバスで往来することもできる。十三大橋での渡河も楽しめるので、状況に応じて39号系統と使い分るとよいだろう。
■【8号】満員地下鉄の上をゆったり闊歩!~キタもミナミもバス一本~
大阪のメインストリートとして知られる御堂筋。その地下に御堂筋線が走っているのは誰もが知るところだが、地上を走るバスの存在を意識している出張族は案外少ないのではないだろうか。8号系統は、大阪駅前となんばという2大ターミナルを、御堂筋(南行)および四つ橋筋(北行)経由で結ぶ、まさに「大動脈の頭上」をゆく路線である。
この路線の最大のメリットは、何といっても「上下移動の完全な排除」だ。大阪駅やなんば駅で、重い荷物を抱えてエスカレーターやエレベーターを探し回る必要がない。停留所からフラットに乗り込み、座席に腰掛けていれば目的地に着く。
もちろん、道路を走る以上はの渋滞に巻き込まれるリスクはある。しかし、急ぎの用でないならば、イチョウ並木や立ち並ぶ建築群を車窓から眺めて過ごすのもよいだろう。地下の混雑に巻き込まれることなく、街並みを眺めながら移動する爽快感は格別だ。大荷物を抱えて移動する遠出の時こそ、この「地上の特等席」を思い出してほしい。
また、両駅間をなにわ筋経由で結ぶ75号という系統もあるので、時間が合わなかったり、御堂筋が明確に渋滞している場合にはそちらの利用も検討されたい。










コメント
コメントの使い方