■eラーニングは楽なのか?
さて、eラーニングの開始日になると受講ができるようになる。その前に顔認証用の写真を送信して登録する。なりすまし防止のためだが、受講中はカメラ付きのデバイスで自分の顔が随時認証されていて、認証が外れると講習が止まる。そして制限時間内に再度認証に成功すると講習が再スタートする。
さらに、ブラウザに別の画面が重なる等の受講に支障がある状態が発生すると、不正とみなされて正常に受講できた位置まで戻って再受講となる。よって、動画を再生しっぱなしで別のことをしたり、デバイスの前から離れたり、あるいは別のものに視聴させて受講する等の不正はできない仕組みが導入されている。
自分の時間で1コマずつ受講できるのは便利で良いのだが、常時監視されているので不正受講はできないものと考えた方が良い。ただの民間資格の講習ではなく、国家試験の受験資格が得られる法定講習なので当然だろう。受講期間は1か月で、その間に18コマすべてを順に受講すればOKだ。
■講習内容は多岐にわたりすぎ
講習の内容は法令に始まり、運行管理者の実務、事故事例や健康状態やアルコールに関する知識、また労務管理にまでおよび、運行管理者としての必要な知識が多岐にわたることを思い知らされた。
同時に、バス会社が事業を営むには相当な規制と監督、時間と経費が掛かるだろうことを改めて知ることになる。運転士をはじめとする従業員への賃金はもちろんだが、運転士の健康を管理するために必要な健康診断や、日々の乗務をする際のチェック機器やシステムや通信機器等、人件費とバスを購入する費用だけではとてもバス事業を営むことはできないと感じた。
だからこそ、現在できる事業者が積極的に行っている、デフレ時代にはできなかった運賃の値上げは仕方のないことだろうし、運転士の待遇向上には賃金向上だけではなく、運転士の負担軽減のためにも十分な人員確保もまた大事なことだ。
■受講修了
1か月で18コマなら楽勝と思っていたのだが、記者業を本業として、バス運転士業も行っている記者にとっては、まだ日数があるという余裕が結果的に数日を集中受講期間に充てなければならないことになった。
詰め込みで短時間受講が良いとは思わないが、やはり計画的な受講で単元の知識を確実に習得していくのが最良なのだと感じた。ともかく、受講期間内にすべての受講が終わり終了証を得ることができた。法的には運行管理者国家試験の受験資格と、運行管理者の補助者に選任される資格を得たことになる。
しかし、講習の受講で得たものはバス事業の大変さと、安全に旅客輸送を行うための様々な規制や取り組み、厳しい管理や監督という幾重にも張られた対策を行っているという事実を知った。
普段バスを利用している読者の皆様には、目の前で運転している運転士はもとより、旅客からは見えないが営業所で運行管理を行い、バスを整備している整備士等々、多くの人が安全な輸送に携わっていることを理解して乗車していただければ幸いである。
【画像ギャラリー】【バス運転士日誌】運行管理者への道に挑戦?そうではないけど運行管理者基礎講習(旅客)を受講してみた!(10枚)画像ギャラリー














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