ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー。今回は2016年に遡って、11月発売号で掲載した、ジェイ・アール北海道バス編を振り返って紹介する(記事の内容は、2016年11月現在のものです)。
組織の歴史は独立後、まだ21年(2021年現在)と浅いジェイ・アール北海道バス。しかしこの独立するまでの実際の業務は、国鉄時代の1934年から始まり、札幌エリアの旅客運送を担っている。
この2回目では、道内各所を結ぶ高速路線とプロスポーツのアスリート送迎用貸切車を紹介。その事業の幅広さをお見せする。
構成・執筆・写真(特記を除く)/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2016年11月発売「バスマガジンVol.80」より
【画像ギャラリー】ジェイ・アール北海道バスの路線風景と所有するバスを詳しく見る! バス会社潜入レポート ジェイ・アール北海道バス編【所有車両/一般路線車1】
■高速線は札幌発の6路線を運行 貸切車は札幌営業所に集中配置
●時計台前の貸切バス
高速バスは、国鉄時代に札樽線の一部を高速経由とし、現在は2ルートの札幌~小樽間「おたる号」を北海道中央バスと共同運行する。
90年代には札幌~帯広間「ポテトライナー」と札幌~紋別(もんべつ)間「流氷紋別号」を共同運行で開業したほか、中央バス単独運行だった札幌~旭川間「あさひかわ号」に道北バスとともに参入した。
00年代に入ると、札幌~えりも間「えりも号」と札幌~広尾間「ひろおサンタ号」を同社単独で開業。帰省シーズンには札幌~えりも~広尾間の「えりも・ひろお号」が加わる。
貸切バスは事業者評価認定で『三ツ星』“”を獲得。そのほとんどは札幌営業所に配置され、同営業所に貸切センターが設置されている。コンサドーレ札幌と日本ハムファイターズの選手輸送も担当しており、チームカラーをまとった専用車両が使用されている。
■プロ野球とJリーグの選手輸送などに活躍
●ファイターズ号
今年、日本シリーズを制した北海道日本ハムファイターズ。選手輸送はジェイ・アール北海道バスの仕事で、ユニフォームと同じデザインのエアロクィーン「ファイターズ号」が選手を送迎した。またシリーズ終了直後には、4代目の専用車となるセレガSHDが登録されている。
一方、JR北海道がオフィシャルパートナーを務めるコンサドーレ札幌の選手輸送も担当。こちらはチームカラーをまとった3代目「コンサドーレ号」として、エアロクィーンが活躍中だ。
おじゃまします! バス会社潜入レポート ジェイ・アール北海道バス編【その1】
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