「代替バス」と言われ続けて36年!! ある路線バスの終焉 〜道南バス胆振線〜

代替バスの代替手段はあるのか!?

 通し乗車では伊達〜倶知安が繋がらなくなり、今後はもう同じ経路を辿って公共交通機関で行くことは不可能なのだろうか? 改正後の時刻表を参考にすると、こんなプランができた。

伊達駅前 11:00

本町東団地 12:01

徒歩

日の出 15:00

喜茂別バス停(町営) 15:24

喜茂別(道南) 16:10

倶知安駅前 16:55

 道南バスと町営バスを駆使して、約3時間で11.5km歩ければ行けなくもない、といった予想だ。

 徒歩になる区間は前述の無人地帯に加え上り坂で歩道がないため、十分な対策と相当な注意が要求される。平たく言うなら「やめとけ」であるが、特に冬場は本気で実行厳禁だ。

 鉄道が役目を終え、その代わりを担った路線バスもまた幕引きを迎える。北海道では過去にもそんな事例が幾つかあり、既に公共交通機関のあり方が大きく変わる時代に突入しているとも考えられる。

 ちなみに、鉄道廃線マニア的郷愁は半減してしまうが、洞爺湖の左側を回れば今後も伊達駅前〜倶知安駅前間が路線バス乗り継ぎで繋がる。本数が少ないので時刻表の確認だけはお忘れなく。

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