何もかもが“大らか”だった(と思われる)時代……約38年前の東急バス瀬田営業所はお宝すぎた!!

■“新型”だって輝いていた!

 1984年度から導入された初代エアロスターP-MP218Kは、当時はまだ最新型で、助手席側の確認窓が他にはない斬新なデザインで、ひときわ輝いて見えた。

エアロスターP-MP218Kの最初期に導入された車両。前面および後面方向幕脇がシルバーで、中扉は引き戸だ。後方に写るビルは営業所事務所で現在は移転している(許可を得て撮影)
エアロスターP-MP218Kの最初期に導入された車両。前面および後面方向幕脇がシルバーで、中扉は引き戸だ。後方に写るビルは営業所事務所で現在は移転している(許可を得て撮影)

 ただ、エアロスターも導入された年によって細かい差異があり、特に最初期に導入された1984年の車両は、前面および後面の方向幕脇が黒ではなく車体と同じシルバーで、中扉も引き戸だった。

 その翌年度からは黒色となり、中扉も4枚折戸になった。この4枚折戸、今では珍しくもないが、当時はこれが付いているだけで特別な印象を受けたものだった。

 個性的な車両が多く見られた1980年代の路線バスは、今写真を見返しても非常に面白かった。ただ、撮影しているものが意外と偏っていたり、枚数が少なかったりして、欲を言えば当時の自分に、もう少し多くの写真を撮影しておけ! と言っておきたかったものだ。

【画像ギャラリー】昭和の時代の1ページ……東急バス世田営業所にいた路線車(8枚)画像ギャラリー

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。