■一気に行けるけど途中下車必須
BRTに乗って気仙沼駅に着く頃にはお昼を回っていた。この先はJR大船渡線の出番。1時間くらい待ち時間ができた。
駅の待合室でボケっとしてようかと思いきや、当日の日曜日は、何かとピカピカ言ってくる可愛らしいあのキャラクターがいっぱい描かれた、黄色い快速ディーゼルカーの運転日。
それもあって、駅はスッカリその列車をお目当てに訪れた、いたいけなお子様方のアルティメットな楽園になっていた。こりゃあ居場所がない。
駅をぐるっと一周しながら散策して時間を潰し、黄色い快速の1本前に出る普通列車を利用した。一ノ関行きなので、通常はこのまま乗っていけばOK。
とはいえ一ノ関から新幹線に乗るためには一手間加えないといけない。そこで考えたのが、30分ほど行った途中駅の「千厩(せんまや)」で下車する作戦。
■電車より速いバスがある!?
千厩駅を降りて、来た道を少し戻るかたちで15分くらい歩くと、岩手県交通の千厩バスターミナルがある。ここから一関(一ノ関)駅前を経由する「本郷線」が出ているのだ。
ここでも約1時間の待ち時間。日曜日の本郷線は1日3本しかなく、終バスをつかまえる形になるため絶対に逃せない。バスを待っている間、後から出発した黄色い快速が追い抜いていった。
岩手県交通本郷線の一ノ関駅までの所要時間は約50分。実はこの本郷線、大船渡線が千厩〜陸中門崎間を大きく迂回するのに対して、国道284号線をまっすぐ進む。
そのため、電車より後から出発しても、バスのほうが一関駅前に早く着いたりする。この日もバスで一関駅前に降り立って、しばらく経ってからあの快速がホームに滑り込んできた。
■2日目はこれで安心
一ノ関駅まで来てしまえば、あとは心配無用。東北新幹線のE5系「やまびこ65号」に乗車して40分。18時ちょっと前に予定していた盛岡駅に辿り着き、2日目の行程はこのあたりで完了にした。
東北新幹線に乗って盛岡を目指すため、まさか海寄りに食い込むダイナミックな経路を描くとは、実行前には予想だにしなかった。
最近は、本線級の鉄道路線に並行するようにして走る路線バスも珍しくなりつつあり、電車/バス交互移動に浮世離れした回り道は当たり前のように付いてくる、と思っておくのが良さそう。
それにしても、宮城県抜けの交互乗継ルート開拓は歴代最凶に難しかったな〜。(つづく)
■2日目の行程
【バ】石巻駅前→(ミヤコーバス 河南線)→河南総合支所→(徒歩)→前谷地
【電】前谷地→(JR気仙沼線)→柳津
【バ】柳津→(気仙沼線BRT)→気仙沼
【電】気仙沼→(JR大船渡線)→千厩→(徒歩)→千厩バスターミナル
【バ】千厩バスターミナル→(岩手県交通 本郷線)→一関駅前
【電】一ノ関→(東北新幹線やまびこ65号)→盛岡
・運賃小計:7,020円
・乗車時間:4時間57分
・待ち時間:3時間29分
・移動距離:231.2km
【交互乗り継ぎ基本ルール】
(1)各種公共交通機関を、種類が連続しないよう乗り替えながら移動
(2)乗っている列車やバスが終点に着いた場合、必ず別種の公共交通機関に乗り換える。途中で降りるのは自由
○:電車→バス→電車→バス→電車…
×:バス→電車→電車→バス→バス…
(3)電車で同じ駅を2回通ってはいけない
(4)ホテル等の送迎サービスとタクシーは「バス」に含める
(5)船(リセッター)利用可。ただし船→船への乗り継ぎはNG
(6)徒歩移動は最後に利用した交通手段の延長線上
(7)新幹線は1日1回のみ利用可・距離100.99kmまで
(8)送迎サービスとタクシーは合わせて1日1回のみ利用可・距離9.99kmまで
(9)初電→終電・初バス→終バス みたいなのは忙しないのでよしとこうや
(10)デジタルガジェットのフル活用可・ただし絶対にメモを取ってはいけない
【利用できない乗り物】
高速バス(一般道走行区間のみの利用も×)、夜行列車、飛行機、距離100.00km以上の航路
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