■あのバスが道筋を切り開いた!?
国鉄バスを大きく変える出来事があったのは1961(昭和36)年のこと。この年に国鉄バスは、国内で産声を上げ始めた高速道路を走行するバスの運行を始めるにあたり、専用車両を試作することになった。
この試作車両の車体色を、スピード感にあふれる近代的な色彩とするために、セルリアンブルーと白色の組み合わせで塗装したのが、後にJRバスの車両カラーの起源へと繋がる。
試作車のセルリアンブルー+白色は、翌年の1962(昭和37)年に中距離路線向けの優等バスにも採用され始めた。利用者からも塗色が好評だったため、次第に適用範囲を広めていったようだ。
■JR化でご長寿カラーに!
10年ほど経った1972(昭和47)年になると、高速バスもしくは中距離優等車向けだった青と白の塗装を、クリーム+青緑だった一般路線車にも採用する動きがあり、順次行われていった結果、1980年代の始め頃には全国の一般路線車への、青+白の国鉄バスカラーのお召し替えが完了したと言われる。
1987年のJRバスへの移管後は、ロゴマークの変更、ツバメマークの更新や、帯の塗り分け方ほか、国鉄バス時代とは多少異なるアレンジが加えらた車があり、青色も若干鮮やかなものへと変更されているように思える。
年代を追って改めて実感させられるのが、国鉄バスカラー=青白のイメージが強いながらも、実は一般路線車ではカラー統一後10年も使われておらず、意外と短いライフスパンだった点。
一方JRバスとしては2025年時点で38年一貫して青+白であるため、キャリアを加味すれば今や国鉄バスの色よりも「JRバスの色」としてのほうが深い貫禄と実績を持っていることになる。
【画像ギャラリー】国鉄バス→JRバスのカラーリング変遷(8枚)画像ギャラリー









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