2027年廃止決定!! 代行バス→代替バスへと変化を始めたJR津軽線振替輸送のいまを見てきた!!

■不通区間の各駅前に対応

貸切車が使われており、団体名ステッカーに「津軽線列車代行」の表示が
貸切車が使われており、団体名ステッカーに「津軽線列車代行」の表示が

 津軽線代行バスは、地元の一般貸切バス事業者である中里交通が、JRの委託を受けて運行している。

 あくまで鉄道の振替輸送ということで、下りの第3便を除き、蟹田駅での津軽線への接続が取られていて、本数は少ないものの利用自体はそう難しくない。

 代行バスで使われている車両に注目すると、貸切バスや送迎バス向けによく選ばれる、全長9mクラスでドア1カ所・ミドルデッカータイプの中型汎用車が基本とみられ、現地訪問時の車種はいすゞガーラミオだった。

 津軽線の蟹田~三厩間には両端合わせて8つの駅があり、代行バスに乗ってみると各駅の前をくまなくカバーしている様子が見て取れ、鉄道の振替輸送らしさがハッキリと感じられる。

 また、途中の停車ポイントである「津軽二股」駅には、すぐ隣に北海道新幹線の「奥津軽いまべつ」駅が建っている。

 バスの路線図や時刻表にも「津軽二股駅(奥津軽いまべつ駅)」と書かれていて、読めば津軽線の代行バスが新幹線の駅を経由すると大体イメージできる。

 以前は津軽二股駅の前にバスが停車していたようだが、2025年6月現在は奥津軽いまべつ駅への出入口のそばに停車する。

 路線図や時刻表での奥津軽いまべつがカッコ扱いなのは、奥津軽いまべつ駅の所有者が津軽線を管理しているJR東日本ではなく、JR北海道であるところに関係していそうだ。ちなみに代行バスを使った北海道新幹線への乗り継ぎもできなくはない。

■代行バスならではの貴重な体験

列車が来なくなった2025年5月現在の三厩駅ホーム
列車が来なくなった2025年5月現在の三厩駅ホーム

 津軽線代行バスに乗車して、蟹田~津軽二股までの所要時間が30分、終点の三厩まではダイヤ通りなら59分だ。

 前述の通り、津軽線の末端区間は2027年4月1日に廃止が予定されており、これと同時に現在の津軽線代行バスも役割を終えるとみられる。

 その後どうなるのか……関係自治体の広報誌に目を通すと、現状の代行バスに加え「わんタク」ほか周辺を走る公共交通を一体化させて、新しい交通形態を整備していく計画とのこと。

 現状の代行バスも実質的には既に「代替バス」と言える性質を持ってしまっているが、完全な代替バスへと姿が変わるのは、恐らく廃線と同じタイミングだ。

 さらに、2027年4月から少なくとも向こう18年間は、計画している交通機関の運営を続けていくそうだ。

 廃線まで残り2年を切った昨今、電車の切符で乗る珍しいステータスを持った「代行バス」を足代わりに、現役路線としての余生をひっそりと送る、津軽線最後の姿を見つめる貴重な体験ができるのもあと僅かだ。

【画像ギャラリー】当初は10日ほどで復旧する予定だった……連続豪雨で不通となった区間を支えたJR津軽線振替輸送(16枚)画像ギャラリー

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