全国には、引退した蒸気機関車が今も公園などに記念物としてたくさん残っていて、マイカー/レンタカーを使わず、路線バスや鉄道での旅の最中に立ち寄れる場所もある。そんな各地の、博物館展示を除いた保存蒸機を紹介していくこのシリーズ第4弾では、徳島・新潟・北海道から1両ずつピックアップ。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWeb内本文上とギャラリーに、各地で展示中の保存蒸機の写真があります)
■第4弾はC11特集!
これまで路線バスや電車などを使って見に行った機関車をランダムに選んでいる本シリーズも今回は若干の特集。「C11形」にテーマを絞ってみた。
C11形は1932〜47年の間に381両が製造された、支線やローカル線などでの短距離運用を見込んで設計された、長さ12.65mのタンク機関車だ。
左右にそれぞれ先輪1つ、動輪3つ、従輪2つを取り付けた、1C2の車軸配置を持ち、タンク機関車の名の通り、石炭と水を積むスペースが機関車本体に組み込まれているのが特徴。
旅客列車から貨物列車まで、ローカルを中心に幅広い用途に使われ、現在も動態・静態ともに多くの保存機が残っている。
近年で有名な動態のC11形の例に、東武鉄道の観光列車「SL大樹」の先頭を飾る、C11 207、C11 325と、東武鉄道で整備後に記念番号が割り振られたC11 123がある。
■新潟県魚沼市のC11 46
公園系の静態保存C11形の1両目は新潟県魚沼市のC11 46。南越後交通バス小出〜小千谷線の「小出営業所前」もしくは「小出上町」から徒歩4〜5分の「上ノ原児童公園」に置かれている。
JR上越線/只見線の小出駅からの場合は公園まで約1.2km。20分かからないくらいの距離感だ。
C11 46は1934年に日立で製造。九州の早岐を皮切りに、大宮、浜川崎、高崎、渋川、長岡などを経て、最終的には長岡運転所の小出駐泊所に配置されていた。
晩年は小出〜会津若松間を結ぶ只見線の、小出〜大白川間の列車牽引に重宝されたと言われる。1971年にSLさよなら列車の先頭に立ち、翌72年に廃車。同年4月に国鉄から小出町に無償貸与され、今日に至る。
現在のC11 46は設置当初からの姿をほぼ留めているようで、公園脇の展示スペースに上屋(屋根)が付いていることもあり、状態は公園系の保存蒸機としては悪くない印象。
■徳島県鳴門市のC11 66
続いては四国の徳島県。兵庫県の淡路島へのアクセス口でもある鳴門市で余生を送るC11 66だ。三角地帯に作られた「撫養第3公園」が同機の住処。
徳島バス121系統 引田線の「鳴門駅西」バス停が徒歩約1分と最寄り相当になるが、JR鳴門駅/鳴門駅前バスターミナルからも歩いて6〜7分で向かえる。
C11 66は1935年に汽車製造大阪で製造。松山、広島、備後十日市、秋田、大館、山形、横手と、四国〜中国〜東北地方と広い範囲で活躍し、再び四国の多度津に戻ったのち、最後に徳島気動車区小松島支区に配置された。
四国では比較的無煙化が早かったため、1970年3月に廃車。同月に国鉄から鳴門市へ無償貸与が決まり、4月に現在の撫養第3公園で保存されるようになった。
公園の脇に展示スペースが作られており、片側にプラットホーム風のモニュメントが併設されている。当初は上屋もあったらしいが、老朽化が進んだため現在は撤去されている。機関車本体もこまめに手入れされている印象を持った。













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