三重交通の「Ise・Taki・Kumano 南三重へのいざないフリーきっぷ」は高速バスも乗れるのに5000円ポッキリってマジ!?

■熊野古道

熊野市駅
熊野市駅

 熊野市まで行ったのであれば訪れてみたいのが熊野古道伊勢路である。「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産に登録されて20周年を迎える熊野古道だが、その中でも伊勢路は伊勢神宮から熊野三山を詣でるために古くから多くの旅人が歩いた巡礼の道となっている。

 美しい石畳の続く馬越峠や便石山(びんしやま)、22kmも続く日本一長い砂礫海岸である七里御浜海岸、日本最古の神社といわれる花の窟神社(はなのいわやじんじゃ)、日本の棚田百選にも選ばれた丸山千枚田など散策したいスポットも多く、バスのダイヤをうまく組み合わせて南三重を満喫してほしい。

 ちなみに紹介した馬越峠の入口は「鷲毛バス停」のすぐ横なので、バス降車後すぐに散策をスタートでき、とても便利である。

■なぜ5000円で破格と言えるのか?

山ばかりではなく海岸線も美しい南三重
山ばかりではなく海岸線も美しい南三重

 そんな新しい企画きっぷ「Ise・Taki・Kumano 南三重へのいざないフリーきっぷ」の発売額は5000円だ。発売額そのものは少し高く感じるかもしれないが、有効期間はなんと利用開始日から7日間に設定されているのが破格と言える主な理由だ。下世話だが運賃で元を取ろうと思えば、高速バスをVISONで乗り継いで三交南紀まで1往復すればOKなのだ。

 有効期間が7日間あるので、毎日1往復して7日間…という人はいないだろうが、それだけお得であるということだ。しかし、ここは時間も贅沢に使い伊勢、そして多気に尾鷲・熊野と南三重の魅力を十分に満喫するために活用したい。

 余談だが松阪熊野線のVISONから松阪方面へは使うことができないが、別途運賃を790円支払えば松阪駅前まで行くことができる。オプションでちょっと足を伸ばして松阪牛に舌鼓を打つのはいかがだろうか。

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