三菱ふそうトラック・バスは、小型マイクロバス「ローザ」の新型モデルを発表した。デザインだけではなく運行管理や安全装置を中心に多くの機構を採用している。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】新型「ローザ」には多くの機構が盛り込まれた!
テレマティクス機能「バスコネクト」の新規搭載
「ローザ」の新型モデルは、車両の運行状態をバスの運行管理者向けにリアルタイムで管理・通知するテレマティクスデバイス「バスコネクト(Busconnect)」を新たに搭載した。
「バスコネクト」は、車両の位置情報や軌跡状況の把握、車両の管理、安全運転情報や遠隔診断、ジオフェンシング機能により、車両のトラブルを検知するテレマティクス機能だ。バス運行時にトラブルが発生した際の迅速な対応や、業務効率の改善、危険運転の予防等をサポートする。
「デイタイムランニングライト」「オートライト」「助手席シートベルトリマインダー」を採用
新型「ローザ」は各種法規にも対応し、J-OBD II(車載式故障診断装置システム)、ならびに加速走行騒音規制に適合した。また明るい時間帯でも車両の被視認性を高める「デイタイムランニングライト」や、夕暮れ時のヘッドランプの点灯忘れを回避できるオートライトを採用した。
さらに助手席に座る人がシートベルトを締めていない場合にもインジケーターで警報する「助手席シートベルトリマインダー」の採用や、補助席のシートベルト装着義務化にも対応したほか、燃料漏れ防止基準に対応した燃料タンクを搭載した。
車体カラーに2つの新色を設定
新型ローザの車体カラーには、オーシャンブルー、ハニーイエローの2色を新たに追加した。送迎バスやスクールバス、コミュニティバス等で利用されることが期待される。
車両の型式は2RG-BE740Gで、東京地区での販売価格は29人乗りプロラインロングボディーで税込み785万8千円だ。