■掃除だけでは終わらない
宿入り前の仕事は掃除だけではない。新人ガイドには、掃除をしながら先輩たちの進み具合を見て全体のゴミを回収したり、翌朝でも間に合う作業を判断したりと、周囲を見ながら動くことも求められる。これが想像以上に難しい。
私は目の前の掃除に集中すると周りが見えなくなってしまうタイプだった。そのため、「掃除が遅い」「ゴミを回収に来ない」と先輩に叱られたことも一度や二度ではない。一つひとつを丁寧にこなすだけではダメなのだ。
全体を見て優先順位を考え、仲間と息を合わせて動くことも、バスガイドには欠かせない仕事なのである。
■見えないところの「おもてなし」
宿に着いてもバスガイドの仕事は終わらないのがお分かりいただけただろうか。忘れ物を探し、車内をきれいに整え、翌日の準備を進め、お客様を気持ちよく迎えるために見えないところで汗を流している。
華やかにマイクを持ってご案内する姿だけが、バスガイドの仕事ではない。お客様が見ていない時間にも、誰かが翌日の旅のために心を込めて準備をしている。そんな”見えないおもてなし”があることを、このシリーズを通して少しでも知っていただけたら幸いである。
次回は、お客様が旅を終え降車した後から車庫へ戻るまで、そして営業所に戻ってからどのようなことをしているのかを明かしたい。
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