ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー。今回は2017年に遡って、1月発売号で掲載した、神姫バス編を振り返って紹介する。
(記事の内容は、2017年1月現在のものです)
神姫バスの2016年11月末日現在の保有車両は、乗合690台、貸切22台、特定48台、計760台である。
神姫グリーンバスは乗合63台、貸切10台、特定8台、ウエスト神姫は乗合90台、貸切12台、神姫ゾーンバスは乗合39台、貸切7台、特定15台、神姫観光バスは貸切136台を保有する。
三菱・日野を主力としているが、市バスの移管や中古購入によりいすゞ・日産ディーゼル車が数を増やした。
構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2017年1月発売「バスマガジンVol.81」より
【画像ギャラリー】神姫バスの所有するバスを詳しく見る! バス会社潜入レポート 神姫バスグループ編【その3/いすゞ・日産ディーゼル/日野・トヨタ~2007年式】
■低公害車両を積極的に導入 姫路・明石の市バスも転入
●一般路線カラー
日野 QSG-HL2ANAP ■8173/神戸200か4739 三田営業所/一般路線
一般路線車は大型・中型とも2000年まで前後扉のツーステップバスを標準とし、大型車は三菱が中尺、日野が短尺を選択していた。
95年に大型ワンステップバス、00年には大型ノンステップバスを試験採用。三菱製のノンステップバス1台は、前後扉という希少な仕様で注目を集めた。03年には中型ノンステップバスが加わっている。
01年からはワンステップバスが標準となり、日野も中尺に変更される。
低公害車の導入にも積極的で、03年から三菱製CNGノンステップバス、06年から日野製ハイブリッドバス、14年にはいすゞ製ハイブリッドバスを増備。16年には日野の新型ブルーリボンハイブリッドバスも採用された。13年には連節バスのベンツ・シターロが2台、三田営業所管内で運行開始された。
郡部の閑散路線では97年から三菱エアロミディMJが活躍を開始。コミュニティバスにはエアロミディMJとME、日野リエッセとポンチョなどが使用されている。さらに輸送単位の小さい自治体バス用として、トヨタハイエースコミューターも導入されている。
●貸切カラー/YUI PRIMA
三菱ふそう QTG-MS96VP ■6227/神戸200う2 神姫観光バス神戸営業所/貸切
また02年以降、淡路交通からいすゞ製大型車・中型車の中古購入を開始。神姫ゾーンバスでは独自の中古購入も行われ、同社固有の車種が見られる。
05~10年には姫路市交通局、06~12年には明石市交通部から段階的に路線が移管され、多くの車両が転入した。これにより、いすゞ製と日産ディーゼル製が数を増やし、姫路市からはCNGノンステップバスも引き継いでいる。
なお、神姫バスでは長年にわたり西工ボディが採用されており、三菱製は99年式MP(OEM供給車は08年式AA)、いすゞ製は02年式LR、日野製は07年式KVまで架装された。また姫路市と明石市からも西工ホディ架装車が転入し、現在も活躍を続けている。
おじゃまします! バス会社潜入レポート 神姫バスグループ編【その2】
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