千葉県佐倉市は7月1日にコミュニティバスの新路線「飯重・寺崎ルート」を運行開始した。佐倉市のほぼ全域が公共交通で結ばれ、自家用車がなくても便利に暮らせる「ふるさと・佐倉」の実現に向けて大きな一歩と期待される。少女絵画家・高橋真琴氏デザインによるラッピングバスだ。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】千葉県佐倉市のコミュニティバスに新路線登場!
複数のコミュニティバス路線で市内をカバー
佐倉市コミュニティバスの新路線「飯重・寺崎ルート」は、JR佐倉駅と京成本線・臼井駅を結ぶ。公共交通の空白地域であった飯重・羽鳥・寺崎エリアを運行し、これまで自家用車に頼らざるを得なかった地域住民を市街地まで運び、日常の外出に利用できるようにした。
佐倉市コミュニティバスは「佐倉親善大使」である少女絵画家・高橋真琴氏によるかわいらしいロマンチックで素敵なラッピング仕様である。同市では新ルート沿線住民はもちろんのこと、佐倉市外の方にも美しい田園風景とラッピングバスを堪能してほしいとのことだ。
運賃は200円で自由乗降区間もアリ
運賃は大人200円、小学生100円で各種割引制度がある。本路線はICカード乗車券の利用ができるが車内でのチャージはできない。運行事業者はちばグリーンバス。路線上に狭隘路(きょうあいろ)があるために、コミューター型のワンボックスカーが使用される。
ダイヤは全日共通で1日9往復。なお一部区間が自由乗降区間になっており、当該区間ではバス停以外でも乗車の際はタクシーを止めるように手を挙げて、降車の際は運転手に声を掛ければ安全な場所で停車してくれる。
この付近の鉄道に乗車していれば車窓から見えるが、美しい田園風景が広がり季節感たっぷりの自然が目の前に広がる。その田園の中を走るのはコミュニティバスのなせる業だ。乗りバスでも撮りバスでも鉄道駅を結ぶので利用しやすいだろう。