乗りバスや撮りバスで負担がかかる足。夜行高速バスのようにオットマンやフットレストがあっても辛いものは辛いし、撮影で立ちつくしているのも辛い。そこで夏でも大丈夫な疲れにくいソックスを取り上げたので参考にしていただきたい。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】まさかバスファンのために作ったソックスでは?んなこたぁないだろうが…「ケアソク」というものすごいソックスで乗りバスに撮りバスを満喫!
足指は5本とも地に着いていますか?
旅に出たくてもなかなかそうもいかず、もどかしくしているバスファンの方も多いことだろう。しかし「乗りバス」さんならばバスを観察しながら乗るだけで、最近のバスは最新の換気装置が備わっているのはご存じの通り、しゃべることもなく座っているだけだ。
また「撮りバス」さんであれば屋外でバスの写真を撮るだけなので今の状況でも趣味行為はある程度は可能だ。長時間乗っていたり、路線バスで立席、または立ちつくしてお目当てのバスが通るのを待ったりするのは足に負担がかかり辛いものだ。
厚いソックスをはくといくぶん和らぐものの夏は暑い。新潟の株式会社山忠が開発・販売する「ケアソク」シリーズは 医学的・科学的見地から開発された純国産の機能性ソックスである。
機能や長さにより各種シリーズがラインナップされているが、本稿では夏でも大丈夫な短尺の「ケアソク ととのえる ウォーキング」を取り上げる。
立っているときや歩行時に疲れやすいのは体重をきちんと分散していないからだ。ほとんどの動物やバスも4本足で立っているが、直立二足歩行が可能なのはヒトだけである。ヒトの体は長い進化の過程でそのようにできている。足指の5本はしっかりと地に着いているだろうか。
着いていなければ、かかとで体重を支えているので、土踏まずのカーブが崩れ立っているだけで余計なエネルギーを消費するのでさらに疲れやすくなる。
ハニカム構造と5本指が入る構造が適切なバランスを保つまるでエアサスか?
本品は外から見ると普通の短尺ソックスだが、中は二重構造で足指が独立している5本指ソックスなのである。そしてかかとの部分はハニカム構造になっており、クッション性と強度を確保している。
ハニカム構造とは航空機や新幹線車両にも使われる多角形を並べた構造のことだ。ハチの巣からヒントを得た構造だといえばわかりやすいだろうか。バスでいえば触媒の構造もハニカムになっている。
ハニカム構造の欠点は立体的に作らなければならないため、高度な工作技術とコストが掛かってしまうことだ。しかし同社では「地に足をつける」という人体の構造としてはごく当たり前のことができていない現代人が多いという事実から、立つことや歩くことに無駄なエネルギー消費を強いられている方が害が大きいという考えがある。
結果的に企画・開発・製造・販売までをすべて自社で行うことにより、コストが掛かっても足から健康を守る大切なソックスという思想で販売している。