UR都市機構と東京メトロは、2016年2月から整備を進めてきた東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」を、2020年6月6日(土)に開業した。
日比谷線に新駅登場だが、路線バスとの接続や利便性はどうなるの。そのあたりを中心に探ってみた。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
キーワードは「交通結節機能」
虎ノ門ヒルズ駅は東京メトロ日比谷線の神谷町・霞ヶ関の両間に開業する新駅だ。「交通結節機能」の強化を周辺まちづくりと連携するコンセプトで、駅整備と周辺まちづくりを一体的に進めるための事業調整を担うUR都市機構が事業主体となり、東京メトロが設計・工事受託者となり整備を実施した。
同駅は、中目黒方面行きホームにつながる地下歩行者通路により、都心と臨海部を結ぶTOKYO BRT(バス高速輸送システム)及び空港リムジンバスも発着可能なバスターミナルや、周辺再開発ビルに接続するとともに、銀座線虎ノ門駅との乗換えも可能となっており、「虎ノ門ヒルズ駅」の開業が虎ノ門地区における「交通結節機能」を一層向上させる。
TOKYO BRT は第一次プレ運行の開始が新型コロナウイルスの影響で延期になっているが、運行されれば暫定路線として虎ノ門ヒルズ-新橋-勝どきBRT-晴海BRTターミナルを結ぶ路線で、連接バス等による大量輸送機関の結節点になる。
今回は暫定的に、ホームのある地下1階に改札を設置して開業。2023年には、地下2階に改札を移設し、隣接する再開発ビル内の駅広場ともつながり、駅とまちが一体となった空間を通じて地上と地下をスムーズに移動できるようになる予定だ。
ホームは対向式2面2線で、日比谷線は6月6日(土)から平日、土曜日・休日ダイヤにおいてダイヤ改正を実施。
新駅開業でますます便利になる虎ノ門ヒルズ周辺だが、バスファンとしては地下鉄のみならず今後プレ運行が開始される予定のBRTにも注目したい。