秋に入って全国各地で週末にはイベントが開催されている。特に今年はコロナ以降というフレーズが多いようで、規制のないイベントで多くの人で賑わっているようだ。筆者も先日近くのイベントを訪れたのでその様子をお届けする。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)
■松阪牛を食べに行こう!
2023年11月26日に三重県松阪市の松阪農業公園ベルファームにて「第72回松阪肉牛共進会、松阪牛まつり」が開催された。毎年この時期に開催されているイベントで、予選会を通過した50頭の「特産松阪牛」の中から優秀な松阪牛を選出する品評会である。
この松阪肉牛共進会は、今年で72回を数えるが松阪牛について広く知ってもらうために松阪牛まつりというイベントを併設することとなった。
当日は朝から晴天に恵まれ公園内の駐車場はあっという間に埋まっていった。まずはまつり会場内にある国産食肉フェアというのに参加した。こちらでは食肉に関するパネル展示などがあったが、目的はここで行われる「松阪牛を使用したすき焼き」のふるまいであろう。
先着1000名に無料で松阪牛の入ったすき焼きが振る舞われるので、早朝から多くの人が列を作っていた。筆者もいただいたが、甘辛く煮込んだすき焼き煮という感じでとても美味しかった。
そうして、すき焼きに舌鼓をうっている間にも隣では松阪肉牛共進会の選考が進んでいる。こちらは午前9時から1次・2次選考と行われ、審査員により絞られていく。審査が終わるのはお昼頃で、式典と表彰式が行われる。
■松阪牛の焼き肉も格安で!
筆者はその前に腹ごしらえということで、まつり会場にある焼肉コーナーへと向かった。こちらでは松阪牛の焼肉を楽しむことができる。特設された店舗で肉(焼き肉用の生肉)を買い、テーブルの七輪で自由に焼いて食べるスタイルだ。炭火で焼かれた肉はとてもやわらかく美味しかった。
店舗の前には松阪牛個体識別番号が掲示されており、正真正銘の松阪牛であることを表示している。これは以前問題となった日本の狂牛病問題対策として牛それぞれに割り振られた番号のことで、松阪牛については国に先駆けてシステムが構築されている。
個体識別番号は10桁の数字で表示されており、これをインターネットで検索すると、誰でもその場で肥育農家名などの農家情報と、牛の出生地、肥育場所、肥育日数など36項目のデータを確認することができる。
コメント
コメントの使い方