名古屋の新しい名物となった「ぴよりん」。連日行列ができるほどの人気であるが以前にも紹介したぴよりんラッピングバスの運行がいよいよ終わりに近づいてきた。上り東京行きの最終便に乗り納めで再乗車したのでレポートする。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■ぴよりんバスとは? 復習しよう!
年が改まり2024年。お正月を過ぎた週末に乗車した。JR名古屋駅新幹線口からの乗車で、3連休の初日ということもありバスターミナルは多くの乗客が集まっていた。各方面のバスに続々と乗り込んでいく。
アナウンスによれば高山方面は続行便が出る模様、大阪方面は夕方まですでに満席と盛況だ。しばらく乗り場で待っていると、かわいいラッピングのバスが到着した。本日乗車する「ぴよりんバス」である。
「ぴよりん」とは名古屋駅の2店舗で販売されている、その名の通りひよこの形をした洋菓子である。名古屋コーチンの卵を使ったプリンをババロアで包み込み、その外側は粉末にしたスポンジケーキをふりかけたスイーツで、その形と1個1個微妙に違う表情がとてもかわいい。2011年7月に発売が開始され、以降徐々に人気が広まり、現在では販売開始時刻には行列ができるほどで気軽に買うことは難しい。
ぴよりんが12周年を迎える2023年7月にジェイアール東海フードサービスと共同で、ぴよりんのラッピングバスを期間限定で運行することになる。関東はもちろん関西や北陸、高山にも走行し各所で活躍したが、7ヶ月限定の期日である2024年1月8日に運行を終了した。
筆者は運行初日の便に乗車したレポートは以前に記事で詳報したが、今回は名古屋から東京へ向かう最後の運行となり、しかも運用も初日と同じ新東名スーパーライナー新宿4号という偶然が重なった。これも何かの縁なのであろう。
■さぁ撮影会になるか?
発車時刻となりバスはバスターミナルを出発した。他のバスと同様に満席だ。自動アナウンスと乗務員の案内があり、順調に走行するバスは名古屋高速を経て伊勢湾岸自動車道、新東名高速道路へと入る。
朝早く起きたこともあってバスの揺れに合わせて、うとうとと眠ってしまったが最初の休憩場所である遠州森町パーキングエリアではなんとか目覚めて降車した。
バスは静岡県に入り、浜松市を過ぎた遠州森町パーキングエリアに到着した。ここで約10分の休憩となり筆者も降車した。天気もよかったので、この時間を使ってバスの撮影も行うことができた。
ただ前回はぴよりんバスの運行初日ということや乗客への特典もあったことから、ぴよりんファンがバスを取り囲んでの撮影会となった。しかし今回は1、2枚程度スマホで撮影している人はいたが、筆者の他に撮影する人はいなかった。満席なので最後の記念に乗車しているぴよりんとバスファンもいるのではと思っていたので、少し寂しさを感じた。
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