ファンでほぼ満席ってマジ!? 上り東京行き最終の「ぴよりんバス」に乗車してみた!!

■ダイヤは100km/h?

ダイヤは120km/hで設定されているわけではない?
ダイヤは120km/hで設定されているわけではない?

 バスは再び新東名高速道路へ戻り、6車線(片側3車線)の道路をすいすいと走行するバスは揺れも小さく安定している。ちなみに御殿場ジャンクションから浜松いなさジャンクション間の145kmは最高速度が「120km/h」に引き上げられている。道路標識には120という珍しい表示も確認できる。

 ただこの速度で走行していいのは高速自動車国道における法定の最高速度が100km/hとなっている車両だ。大型貨物自動車などの最高速度は80km/hのままで変更はない。

東名高速線では最速種別の新東名スーパーライナー
東名高速線では最速種別の新東名スーパーライナー

 ではこのバスはというと、大型乗用自動車に分類されるため120km/hで走行することが可能だが、ダイヤは120km/hでは設定されていないようだった。しばらく窓を眺めていると前方に大きくそびえたった富士山がみえてきた。この時期は山頂を雪で覆われており、富士山らしい姿を見せてくれる。

 前方から左側へと富士山が移動していくと御殿場ジャンクションはまもなくだ。ここから東名高速道路へ合流して、5分ほど走ると2ヶ所目の休憩場所であるEXPASA足柄がみえてくる。

■記念乗車証あり!

記念乗車証とポストカード
記念乗車証とポストカード

 EXPASA足柄でも約10分の休憩だ。遠州森町パーキングエリアとは違い、風がとても冷たかったが遠くには富士山も見ることができ十分に身体をリフレッシュすることができた。ここではバス専用の駐車スペースもあり、他の高速路線バスやツアーバスも駐車していた。

 バスへ戻るとドア近くにぴよりんバス乗車記念のポストカードと記念乗車証が設置されていた。見た感じでは手に取る人はいなかったのもさみしいが、筆者はしっかり記念にもらっておいた。大きく描かれたぴよりんがなんともかわいくていいアイテムだ。

ご自由にお取りください!だったが…
ご自由にお取りください!だったが…

 その後は再び東名高速道路を走行する。連休ということで、東京から西へ向かう下り線はあちこちで渋滞が発生していたが、上り線は特に大きな渋滞に見舞われることもなく首都高速道路へ入ることができた。

 前回ぴよりんバスに乗車した際は渋滞のため用賀パーキングエリアで降車する人も見られたが、今回は順調に走行していたからか降車ボタンを押す人もおらず通過となった。最初の停留所であるバスタ新宿へは定刻より5分ほど早く到着した。

 筆者も含めだいたい半数ほどが降りていったようだ。手早く乗務員とバスタ新宿の係員により預託手荷物の返却を終えると、バスは終点の東京駅を目指して出発していった。

■「ぴよりんバス」の目撃者になれたか?

バスタ新宿に到着
バスタ新宿に到着

 本稿ではぴよりんバスとして上り名古屋~東京間の最終運行便の乗車記をお届けした。既に運行は終えているのでぴよりんのラッピングは剥がされているのではないかと思われるが、ぴよりんが訪れた各地できっと多くの人の目にとまり、ファインダーに納まったことであろう。

 ぴよりんバスとしては役目を終えたわけだが、この先もさまざまなラッピングを施されたバスが登場していくだろう。街中でラッピングバスを見かけた際はレンズを向けるとバスにとってこんなに嬉しいことはないだろう。筆者もまたいつかぴよりんバスの第2弾が登場するのを首を長くして待ちたい。

【画像ギャラリー】ファンが大勢乗車したのか?満席近い上り東京行き最終「ぴよりんバス」に乗車してみた!(19枚)画像ギャラリー

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。