名鉄バスといえば、愛知県内に幅広いバス網を広げる大手事業者の一つで、バスの車体に施された白地に赤いラインの入ったカラーリングが大きな特徴だ。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、各地を走る名鉄バスカラーの車両の写真があります)
■ずっと赤白で続けてます
白地に赤ラインのバスを見れば、真っ先に名鉄ブランドを思い浮かべるほど、親しみやすい見栄えをしていて大変通りのよい名鉄バスカラー。
赤ラインの引き方は年代によって変わっているものの、同社では赤と白の配色を採り入れて以来ずっと使用し続けていると言われる。
ではいつ頃から赤白なのか少し掘り下げてみようとしたところ、名鉄の社史を開いても赤白配色に関するこれといった言及は見つからず、はっきりした記録が残っていないらしい。
少なくとも世の中にカラー写真が出回り始めた年代に、既に赤白のバスが写っている様子が見られるところから、非常に長い歴史を持っていることだけは確かだ。
■名古屋じゃないのに走ってる!?
そんな赤白が強力なアイデンティティを放つ名鉄バスカラーであるが、名鉄バス自身だけでなく、同社とグループ関係にあるバス事業者の車にも、よく似た配色が施されることがある。
そのため愛知県から遠く離れた場所でも、「あれ名鉄なの?」と思わせる色に塗られたバスが走っている様子を目にするのが、物珍しさとともに楽しみの一環になっている。
名鉄バスそっくりな色をしたバスを走らせている事業者は、2025年現在も全国各地に何社かある。今回はその中から3社をピックアップしてみた。
■東北にいて名鉄! 宮城交通とミヤコーバス
まずは宮城県の仙台エリア中心部を筆頭に路線バスのネットワークを広げる宮城交通だ。同社は1975年に名鉄が資本参加しており、名鉄との繋がりが深い。
元々の宮城交通のバスには、赤と白の色選定はほぼ同じながらも、白地にスピード感を持つ赤いラインを組み合わせた、独自のカラーリングを車体に施していた。
1975年の資本参加以降は、赤のラインを直線的なものに変更した、いわゆる名鉄カラーとよく似た配色に軸足を移したとみられる。
また、主に宮城県の仙台エリア中心部以外の範囲を担当する、宮城交通の子会社であるミヤコーバスの車両もまた、名鉄バスカラーが標準色と言える立ち位置だ。
2025年現在、2006年から名鉄バスが採り入れたライン形状のもの(名鉄グループ共通デザイン)と、それ以前の塗装が混在していて、車両ごとに配色のバリエーション違いを楽しめる。
■北海道に名鉄的バスシーン? 網走バス
続いては北海道の東、網走周辺の公共交通を支える網走バスだ。同社は1962年に名鉄グループに入り、その後2012年にグループから離脱して、現在は地元独立系のバス事業者へとステータスが変わっている。
名鉄グループ入りをきっかけに、赤と白の名鉄バスカラーが網走バスの標準色となったのは、他の名鉄カラーのバスとほぼ同じ要領だと思われる。
ただし、名鉄グループから離脱して13年経った2025年現在も、赤と白の名鉄カラーにそっくりな配色をキープしているのが見どころ。
網走バスが保有する大型路線車の場合、多くの車が1980年代後半に本家の名鉄バスで見られた、赤いラインの塗り分け方に近いようだ。
【画像ギャラリー】全国名鉄バスカラー車両ウォッチ 〜宮城県と北海道〜(9枚)画像ギャラリー


















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