2020年に鉄道が廃止となり、その後代替バスが走り始めた北海道のJR札沼線の末端区間。過去に「バスマガジンWeb」でも代替バスの様子をリポートしたが、2025年9月にまた利用する機会があったので、使い勝手に変わりがないかなど、最近の動向をお伝えしよう。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、札沼線代替バスの現地撮影写真があります)
■3つのバスを乗り継ぐスタイル
JR札沼線のうち、2020年に廃止された北海道医療大学〜新十津川駅間およそ47.6kmの区間は、廃止とともに運行を始めた代替バスを3本乗り継いで移動するように変わった。
札幌→新十津川方面へ向かう場合、最初に乗るバスは鉄道線が残るJR当別駅南口が始発。目的のバス路線を記すと……
(1)月形当別線「とべ〜る号」:JR当別駅南口→月形駅前
(2)月形浦臼線「かばと〜る号」:月形駅前→えみる(浦臼駅)
(3)浦臼町営バス 浦臼滝川線:えみる(浦臼駅)→滝川駅前
……の3本を乗り継いで移動する。
2025年現在(3)の浦臼町営バスは、JR線の終点だった新十津川止まりではなく、4kmほど先のJR滝川駅前まで直通するようになっている。
公園に整備された新十津川駅跡を見に行くには、途中の「新十津川農高前」で下車するが、新十津川〜滝川駅前間の公共交通は細め。降りた後で困らないようバスの時刻を事前確認しておくのがオススメだ。
なお(3)の浦臼町営バスは、滝川〜新十津川エリアでの区間利用が上り/下りともできないため、同区間の移動には別のバス(新十津川線もしくは滝新線)を利用する。
■一部車両が刷新
札沼線の代替バスには、(1)に小型バスの日野ポンチョもしくはトヨタ・ハイエースタイプのワゴン車。(2)がハイエースタイプ、(3)には主にマイクロバスの三菱ふそうローザが、それぞれ路線開設当初からほぼ専任で使われている。
ただし、先日現地へ様子を見に行った際(2)の「かばと〜る号」の車両は、紺色ベースに塗られた路線バス仕様のハイエースであったが、直後に変化があったようだ。
『広報つきがた』2025年10月号を開くと、車種はハイエースタイプのワゴン車のまま、2025年10月から白地にご当地マスコットをあしらい、側面に「かばと〜る号」の愛称を配したデザインに刷新したとのこと。
■変わらず通し乗車OK!
運行本数を見ると(2)の土日祝ダイヤが1本減便したようだが、当別〜新十津川〜滝川間を乗り通す際の、通り抜けチャンスの回数は以前と変わらない模様。
当別→滝川方向が平日1日3回土日祝2回、滝川→当別方向が曜日共通で1日2回。2025年10月ダイヤ改正以降の時刻表データを参考にした場合、以下の便を選べば最後まで繋がる。
【JR当別駅南口発】
(A)当別7:40発→滝川12:25着
(B)当別11:35発→滝川16:05着
(C)当別15:05発→滝川18:05着 ※平日のみ
【滝川駅前発】
(D)滝川8:00発→当別13:37着
(E)滝川12:40発→当別17:02着
運賃は(1)と(2)が各400円であるが、乗り継ぎ割引を適用すると小計600円。(3)新十津川まで400円/滝川まで600円の、合わせて1,000円/1,200円となっている。
沿線は線路跡の撤去が進んだ所も多少見られるが、最終的には1日1往復しか列車の走らなかった、札沼線末端区間の面影はバスの車窓からもまだ観察でき、バスを利用しながら廃線トレースをしてみるのも楽しい。
【画像ギャラリー】1日かけてジックリと…札沼線代替バスで廃線トレース(7枚)画像ギャラリー













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