普段の足代わりにも便利な路線バス。乗り場には大抵バス停標識が置かれているが、その案内表示は何カ国語で書かれているものが多いだろうか?
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、バス停標識と多言語表示にまつわる写真があります)
■多数派はやっぱり○カ国語?
ごく普通の一般路線バスの停留所で見られる案内表示のうち、2025年現在おそらく多数派と思われるのが「1カ国語」だろう。言語が1種類のみということは自ずと日本語になる。
ことに一般路線バスの場合は地元の足として、日本国内を走る公共交通機関の大元の利用ターゲットである自国民→日本人向けに調整されているものが殆どのはず。
しかも日本人であっても、ダイヤや運行区間などなどそのバスの性質をよく掴んでいない限り、手足の如く乗りこなすのは地元民でさえ苦労すること多々アリだ。
となれば日本人/日本語話者以外の利用は、一部国際的な観光地を除けば相当絞られるはずで、他の公共交通機関のように外国語を添えるほどの手厚いサポートは、そこまで重要視されていないのかもしれない。
昔から日本語だけ表示していたのが今も続いていて、何かと国際化の進んだ昨今も、路線バスに関しては郷に入っては何とやら、従来通りで特に問題ないとも考えられる。
また、バス停標識の案内板は面積があまり大きくないため、日本語の文字情報だけ入れたら一杯になってしまい、他の言語を添えるスペースを確保できないデザイン的な事情や、多言語対応に伴うコストと需要のバランスの問題も見え隠れしているような気がする。
■トラディショナルな多言語対応
続いて各地でよく見られるのが「2カ国語」だ。1つ目の言語はもちろん日本語で、もう一方はおなじみの英語である。日本語+英語のバイリンガル表示は、国内でも古くから使われてきた定番の組み合わせと言える。
日本語と英語で書かれたバス停標識に地域性はこれといってないようで、観光地にも住宅地にも日英2カ国語表示が点在しており、停留所を管理しているバス会社の判断によるところが大きいとみられる。
一口に「英語」と言っても大まかに2パターンあり、日本語で書かれた文字をローマ字表記にしただけのものと、英語の文法に則った書式にしているものとに分かれる。
やはりスペースの問題が大きいようで、英語(ローマ字)に訳されている部分は、停留所名やバスの行き先のような重要な項目のみで、途中に経由する停留所など、付帯情報に関しては省略されていることが多い。
■電車でよく見かけるあのコンビネーション
次に登場するのが「4カ国語」。日本語+英語+中国語+韓国語の、電車や飛行機でよく採り入れられているコンビネーションである。
路線バスの案内表示の場合、4カ国語対応しているものは大都会や、インバウンド観光での移動に路線バスが広く使われている地域が中心で、都会で見かける分だけ目立つものの、全体的にはそこまでポピュラーなタイプではない印象を受ける。
前述の2カ国語と同様スペースの都合や需要の問題も考えられるが、同じバス会社・同じ路線系統の停留所でも、人の流れが極めて大きい主要バス停のみ多言語対応して、途中の停留所は日本語のみやローマ字併記で済ませるケースもある。








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