現役バスガイドが楽しく真剣に仕事の魅力や大失敗談を赤裸々に語る「へっぽこバスガイドの珍道中」、前回に引き続きバスガイドが言葉ではなく文章で観光ガイドをする。行った気になってお読みいただきたい。浅草編最後のご案内は、周辺のぜひおさえておきたい名所である。
文/写真:町田奈子
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■シリーズ最後は浅草周辺の名所をご案内!
これまで浅草の基本情報やグルメ、周辺エリアについてご紹介してきた。今回は浅草ガイドの最終回で、少し視点を変えて、私が個人的に愛してやまないレストランやバー、そして飲み屋街を紹介すす。それではスタート。
「昔からレトロな建物や喫茶店、バー、定食屋さんが大好きな私。仕事でもプライベートでも何度も浅草を訪れるうちに、自然とお気に入りの場所が増えていきました」
■神谷バー
「まずご紹介したいのが、浅草を代表する名店「神谷バー」です。創業は明治13年(1880年)。現在の建物は大正10年(1921年)に竣工されました。関東大震災や戦災を乗り越え、今もなおその姿を残しています。「バー」という名称を初めて掲げた店としても知られ、日本のバー文化の先駆け的存在です」
「名物はもちろん「電気ブラン」。ほのかに甘く、しかししっかりと酔いが回る、どこか時代を感じる味わいです。文豪たちにも親しまれ、太宰治なども足を運んだと言われています」
「この神谷バーを築いた神谷傳兵衛(かみや でんべえ)は、日本初期の本格的ワイン醸造所のひとつとされる茨城県の牛久シャトーを創設した人物でもあります。浅草の一角から、日本の洋酒文化が広がっていったと思うと、なんだか胸が高鳴ります」
■浅草聚楽
「次にご紹介するのは、新仲見世通りにある「浅草聚楽(じゅらく)」です。和洋中なんでも揃う大衆食堂の先駆け的存在で、メニューの豊富さに圧倒されます。オムライス、ハンバーグ、天ぷら、ラーメン…迷う時間さえ楽しいお店です。私も待機時間に何度もお世話になりました」
「かつては「食堂デパート」という新しい形態を展開し、時代を先取りしてきた歴史あるお店。気取らず、けれどどこか誇りを感じるその空気が、私は大好きです」
■浅草六区
「そして外せないのが、浅草六区エリアです。かつて劇場や映画館が立ち並び、芸能文化の中心地として栄えた場所。現在もその面影を残すのが『浅草東洋館』です。旧フランス座としても知られ、ビートたけしさんが修行時代にエレベーターボーイをしていたことでも有名です」
「今でも漫才やマジック、曲芸など幅広い演目が楽しめます。実は私も仕事で訪れた際、後輩を引き連れながら少しうとうとしてしまい、『ご覧ください、あちらが居眠りガイドでございます』と芸人さんにいじられた苦い思い出が…。あの瞬間の冷や汗は、今でも忘れられません」









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