鹿児島市内には、海の交通路を活かしてモノや人の流れを日々支える大きな港「鹿児島港」がある。このみなとはなかなかに広大で、形状も独特。初めて狙いのフェリーなどを利用する際には、きちっと下調べをしておきたいところ。しかしバスでのアクセスルートのお見事さを見ていただきたい!!
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWeb内本文上とギャラリーに、鹿児島港とその直通公共交通機関の写真があります)
■ちょっと複雑な鹿児島港のターミナル
ひと口に鹿児島港と言っても、全長およそ20kmにも及ぶ広大な規模を誇っており、7カ所ほどの港区に分割されている。
ここではお客を乗せる船の発着場が集中した、観光で利用する際の、いわゆる鹿児島港を指すことが多いであろう、本港区に絞って話を進めていこう。
本港区は市内の鹿児島中央駅から2kmほど東へ進んだ場所にある。路面電車での最寄りが「いづろ通」もしくは「朝日通」で、各停留所から港の入口まで歩いて10分くらいだ。
出入りする旅客船の数がそれなりにあるため、船の行き先や種類によってターミナル(乗り場)が分かれているのが特徴で、初見だと自分の乗りたい船がどこから出るのか、ちょっと複雑に思えるかもしれない。
2026年4月現在のところ、旅客船の乗り場は大まかに4カ所に分けられる。北が上の地図で見て、上にあるターミナルから順に、発着している船の行き先と合わせて並べていくと……
【A】桜島フェリーターミナル(〜桜島フェリー)
↓
【B】北埠頭旅客ターミナル(〜喜界島、奄美大島、徳之島フェリー)
↓
【C】南ふ頭旅客ターミナル(〜三島各島、〜十島各島、〜種子島・屋久島フェリー)
↓
【D】種子・屋久高速船旅客ターミナル(〜種子島・屋久島高速船)
……の要領。
【A】→【D】を寄り道せずに真っ直ぐ向かうと約750m。【A】→【B】間が400m、【B】→【C】1km、【C】→【D】450mの距離になり、大きな荷物を持っていなければ、各ターミナル間を歩いて連絡できないこともない。
ちなみに、【D】を背にして2.4kmくらい南下すると、沖縄方面へのフェリーが発着している鹿児島新港が、新港から更に4km南に、鹿児島湾の対岸・垂水とを結ぶフェリー乗り場の鴨池港がある。
■桜島フェリーターミナルの公共アクセス事情
さて、鹿児島港の各ターミナルへ公共交通機関を使って向かおうとした場合、前述の通り路面電車でもアクセス可能な立地ではあるものの、ターミナルの建物の前まで直接向かってくれる乗り物の類はどうなっているだろう。
港までJR線や路面電車は延びていないため、直通型の公共交通機関で考えられるタイプはどのターミナルも路線バスや高速バスになるはずだ。
まずは【A】桜島フェリーターミナルの直通バスの動向を見ると、この乗り場には「かごしま水族館」が隣接していて、水族館への最寄りバス停と共用する形になっている。
バス停名は「水族館前/かごしま水族館前・桜島桟橋」。桜島行きフェリーの船着場と水族館、どちらも観光要素が極めて強いということで、鹿児島交通2、15、16、26番線、鹿児島市交通局24番線ほか、数多くの路線バスの経由地になっており、本数も多いため市内からの公共アクセスは良好。





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