通過時刻などが掲示されているバス停標識といえば、あくまで実用品である性質からデザインも大抵は事務的。とはいえ観光要素の強いにエリアに来ると、バスを利用するために必要な情報以外に、ちょっとしたお化粧を施したバス停標識を見かけることがある。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWeb内本文上とギャラリーに、各地のご当地シンボル入りバス停標識の写真があります)
■ご当地シンボルが描かれているバス停標識
その「お化粧」にあたる部分ひとつ取っても色々なジャンルがあると思うが、今回はその地の名物やランドマークほか、いわゆるご当地系の物事をイラスト化し、装飾として盛り込んだ各地のバス停標識に注目してみよう。
■山梨県・富士急バスの富士山と桜
この条件に当てはまるのが、静岡県や山梨県を中心に、周辺の公共の足を支える富士急バスの路線網のうち、富士山のおおむね北〜北東エリアのバス停標識だ。
同エリアに置かれている富士急バスのバス停標識には、バス停名を表示させるプレートの部分に、ご当地中のご当地ランドマークである富士山のイラストが描かれ、大きな特徴となっている。
富士急バスは同社のシンボルに、富士山をイメージしたシルエットを採用しているが、バス停標識のイラストはもう少しコミカルなタッチ。イラストとは別に富士急バスのシンボルマークも併記されている。
さらに、富士山の右寄りに、春先の手堅い組み合わせである桜の木が添えられているのもポイントで、ごく普通のバス停とはちょっと違う華やかさを感じる。
■山梨県・山梨交通のブドウと桃
続いても山梨県から。こちらは甲府エリアを拠点にバス網をカバーしている山梨交通のバス停標識だ。
標識の上部、停留所名が掲示されている位置の背景に、果物のブドウと桃をイメージしたイラストが描かれ、事務色の強いバス停標識に柔和な印象を与えている。
山梨県はフルーツ王国とも呼ばれ、ブドウの栽培面積・生産量で日本一、桃も生産量日本一を誇り、バス停標識に描かれている図柄は、まさに同地を代表するご当地アイテムというわけだ。
■東京都・小笠原村営バスのご当地アニマル
3例目は東京都。東京都とはいえ都心から1,000kmほど離れた小笠原群島の父島を走る、小笠原村営バスのバス停標識だ。
小笠原村営バスには「循環線」と「扇浦線」の2路線があり、停留所の数は20カ所+降車専用1カ所。
生活路線的な性質を持つ循環線の経路上に置かれたバス停は、必要な情報だけを掲示したタイプが多数派といえる。
そのほか、より観光要素の強い扇浦線の一部のバス停標識にユニークな図柄が盛り込まれている。
かつて村営バスの主力車両として使われていた「リエッセ」風のイラストが描かれた標識のほか、動物系のイラストをあしらったものが扇浦線の経路上に点在していて、チェックして回ると楽しい。
動物の種類はクジラとイルカ。どちらも小笠原と非常に縁の深いご当地アニマルで、時期によってはホエールウォッチングやドルフィンスイムなどを通じて本物と触れ合うチャンスも。
バス停のイラストを見ると、イルカは2頭が正面を向いている構図が1種類、クジラは写実的タッチのバックジャンプ、デフォルメ横向き、2頭正面向きの全3種類と、バリエーションがあるのも見どころだ。
【画像ギャラリー】ご当地シンボルで飾られた各地のバス停標識(11枚)画像ギャラリー






















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