渋谷からポンチョで乗りバス……ヲタ活動の人々御用達のお店で肉三昧だと!?

■恵比寿南一丁目で下車するとあった店が……

恵比寿南一丁目バス停を出発するハチ公バス
恵比寿南一丁目バス停を出発するハチ公バス

 渋谷駅から乗ること30分の恵比寿南一丁目バス停で下車した。位置的には恵比寿駅から強烈な坂を登り切った、いわゆるヒルトップと呼ばれる地域の入口で、山手線と徒歩の組み合わせで渋谷駅からは15分とかからない。

 しかし100円でポンチョに30分揺られて当地で降り立てば、すでに駅から坂を登り切った場所にいるので、楽に到達できる。

 この地域は恵比寿でもさらに高級な地域で、生活するには自家用車がないと、どこに行くにも辛い地域だろうと考えられる。どうりで小学生やベビーカーを押すママの乗車が多いわけだ。バス停から山手線の方に歩いていくと恵比寿駅から坂を登り切った道と合流する。

 そこにヲタでもバスヲタとはちょっと違う種族界隈ではちょっと話題のお店「うしごろバンビーナ 恵比寿ヒルトップ店」がある。地域的にお高い場所だが入ってみた。

■実はいろいろなヲタ系の方々に人気の店!?

肉ケーキがヲタ活族に人気?
肉ケーキがヲタ活族に人気?

 同店は「うしごろ」という焼き肉店のチェーンなので当地に限らず都内に数店舗あるが、人気なのは「アニバーサリーコース」という、なんだかセレブな響きのメニューだ。7700円なので場所を考えるとそれほど高いものではない。

 このメニューはその名の通り、記念日やお祝いをするためのコースなので、そういう人たちが利用するのが想定されていた。ところがアイドルやアニメなどのヲタ活の一環として、秘かに利用されているようだ。(注文したメニューのすべての写真は画像ギャラリーに収録)

 乾杯スパークリングワインに始まり、本日のサラダ、前菜3種盛り、サーロインの握りキャビア添え、キムチと出てくる。熱心なオタ活のグループは手を付けずに次のメインメニューを待つこともあるのだとか。そういう場合はお店もわかっていて、次から次へとテーブルに並ぶまで出し続けるのだそうだ。

これが禁断の肉ケーキか!?

肉ケーキは撮影用
肉ケーキは撮影用

 そしてメインの「肉ケーキ」が登場する。肉ケーキはあくまでも撮影用だが、花やメッセージカードやキャンドルが飾られた大皿に、肉で作られたケーキ状のものが乗ってくる。これを待っていたのだ。

 普通のアニバーサリーであれば、例えば誕生日や結婚記念日等を祝うメッセージを添えるのだろうが、ヲタ活族は推しの何らかのアニバーサリーを祝うメッセージを添えて、持ち込んだ写真やグッズを周りに並べて、これまで来たメニューとともに撮影開始となるのだ。

 その写真をインスタにアップしてヲタ活のヤマ場を迎えるといった具合だ。ちなみにこの後に出てくる食べる肉は別途新鮮なものが切って提供される。撮影用にこしらえた肉ケーキで使用した肉は、後で賄いに回されるのだそうだ。

 その後は厳選希少部位塩2種、上ミスジ・タレ、厳選希少部位タレ2種、サーロインのすき焼き、うしごろカレーまたは特製令麺、選べるデザートで終了となる。それぞれの肉の量は少ないが、高級肉なのと、メニュー数の多さ、ご飯ものも出てくるので、お腹はいっぱいになる。

直球のバスヲタたちにも応用可能とか?

選べるデザートは女子に大人気
選べるデザートは女子に大人気

 まさか肉ケーキの横にポンチョの写真を置くわけにもいかず、オーソドックスな見本の撮影で済ませたが、考えてみればアイドルであろうとバスであろうとヲタの根源は概ね同じなので、応用は効くのではないかと思われる。

 バスヲタの撮影打ち上げや、乗りたいだけで乗ってしまった高速バス乗車後の打ち上げなんかにも利用できそうだ。ただしポンチョに乗って渋谷から30分かけていくことを忘れずに。

 肉はどれも食べたことのない柔らかさとジューシーさで、少しの量を数多く食べるぜい沢はこういうものなのかと思い知った感じだ。帰りはバスの時間があればまたハチ公バスで渋谷駅まで戻ってもいいが、恵比寿駅は目と鼻の先で下り坂なので徒歩でも苦労せず到達できる。

 このようなオシャレなレストランやカフェも、バス路線を知っていれば最後の最後に何パーミルかは知らないが、ものすごい坂で泣きを入れる必要なく楽に到着できる。

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