テレワークが広まったとはいえ、人間同士のやり取りにはひざを交えないと真意が伝わらないのは古今東西変わらない。最近では出張も戻りつつあるのは、平日昼間の新幹線の混雑具合を見れば肌で感じる。今回は出張ついでにわざわざ遠回りして旅行してきたお話だ。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■大阪出張からの?
とある取材で記者は大阪出張になった。午後からの取材なので東京をゆっくり出て新幹線に乗れば余裕で間に合う。さすがに遅れるわけにはいかないので、往路は素直にのぞみ号に乗る。プライベートでの旅行の際はぷらっとこだまのグリーン車でゆっくり行くのが常だが、出張なので仕方がない。
大阪・梅田での取材を終え、そのまま新幹線で帰れば出張の任務は終了だが、せっかくなので1泊することにしたが万博の影響で大阪には泊まれそうもない。ところが京都市内に安いビジネスホテルを見つけたので、阪急電車で移動した。特急停車駅ではないので準急に乗ったが、あとから準特急が追いかけてきたので乗り換えて到着した。
■京都市バス
京都に宿泊したので、伏見稲荷大社に参拝しようとしたのだが、バスで直接行くことはできないにしても1駅前の東福寺までならば行けるので、京都市バスに乗車した。
著名な観光地や京都駅を通らない路線なので、まったく混雑はなくむしろ各停留所では早着で時間調整するほどだった。均一運賃だが後ろ乗り前降りの後払い方式なのは大阪シティバスと同じだ。やはりというべきか、JR奈良線は鬼のような混雑具合で結果的に鉄道を1駅だけにして正解だったのかもしれない。
■京阪電車
今回はパワースポット記事ではないので詳細は省くが、伏見稲荷大社に参拝して京阪電車に乗り、特急停車駅で特急に乗り換え北浜まで乗車した。京阪特急にはプレミアムカーが連結されている列車があり、運賃よりも高い500円を支払う価値があるのかどうかわからなかったが、ホームの券売機でピタパを使用して指定券を購入した。
個人の価値観だが、昼間で一般車両に座れるのであれば500円は高いと思うし、混雑時間帯ならば必ず座れる3列シートはむしろ疲労軽減のための投資と考えれば安いだろうか。
■大阪メトロ+南海電車
京阪電車を北浜で下車して、大阪メトロ堺筋線で天下茶屋まで行き、南海電車で住吉大社まで乗車した。もちろん住吉大社に参拝するためだが、阪堺電軌だと鳥居の目の前に止まるのでもっと近くになる。
参拝を終えて再度、南海電車に乗りなんばへ向かう。ここから高松行の高速バスに乗る。時刻は15時前だ。南海なんば駅の改札を出て隣接するスイスホテルの5階になんば高速バスターミナルがある。
■フットバス
このターミナルがわかりにくい場所で、もっと案内を増やさないと初見では無理だと思われる。京阪神と高松を結ぶ高速バスは多くの路線があり、共同運行もあれば単独運行もある。記者が予約したのはフットバス(社名は高松エクスプレス)というバス会社の便だ。
フットバスは、大阪や神戸と高松を結んでいた船舶会社が立ち上げたバス会社で、明石海峡大橋の開通によりフェリーが苦境になることを予測して立ち上げたバス会社だ。記者が予約した便は、なんば高速バスターミナルを始発として、OCAT、大阪駅、三ノ宮駅に停車して淡路島の高速道路本線バスストップに停車しながら高松駅を結ぶ便だった。割引販売で運賃は4000円だった。
途中の大阪駅だけはどこのバスターミナルにも入らず、大阪駅の高架下停留所に停車する。阪神高速道路を途中で降りて三ノ宮駅に停車後は、第二神明道路、明石海峡大橋を経由して大鳴門橋を通過、高松自動車道を走る。途中の休憩は1回約10分だ。
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