北海道には、首都圏水準で見るなら信じられないほど長〜い距離を走る、一般道オンリーな路線バスが豊富に揃っているとはいえ、それらをつなぎ合わせて高速バスやJR線並に大移動するのはそう簡単には行かない……と、思っていたら結果的に1600km以上の移動を実現してしまった2025年夏の話。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、新千歳発着一般道ウルトラロングバス旅の写真があります)
■AIさんのお答えに恐れながら…しようと思った日
2025年の夏が終わりを迎えつつあった9月頃、良くも悪くも最近なにかと話題をさらいまくる対話型AIさんに、新千歳空港から直線距離で約300km東にある知床半島のウトロまで、高速道路を通らないバスだけを使った行き方を聞いてみた日のこと。
それに対して崇高なるAIさんは、そんな行き方はできないので(なぜか行き先が中途半端な)特定の高速バスか、JR線を使うよう猛烈にプッシュして下さるという、それはそれは大変ありがたいお答えを導き出して下さった。
しかし、北海道の長距離系一般路線バス勘をなんとな〜く持っていた手前、ホントに行けないの? と、恐れながらハルシネーションな疑惑で満載になってしまった。
それなら実践してみるのが一番早いと羽田発新千歳空港行きのチケットを手配。そのまま向かって結果としては新千歳空港→ウトロ間の一般道オンリーな路線バスのみの移動は可能と確認した。
そういえばAIさん、聞いた時に「○○日以内で」とは言ってないところをきっちり加味したのやら無視したのやら……はてさて??
■無理だと思っていたら成り行きでイケた
ウトロまで到達してミッションは完了、後は好きにしてよかったのだが、滅多に来られない道東の果てまでせっかく足を運んだのだし、来た道で乗ってきた同じバスを使わないようにしながら、これまた一般道オンリーの路線だけで新千歳空港に戻れないか、などとヨコシマな囁きが聞こえたような気がして、ちょっとプランを練ってみた。
知床半島から南下して釧路までは、ダイヤ的に物凄くタイトながらも、夏の間に限り普通の路線バスだけで行ける。しかし問題は釧路から先、西側への移動。
釧路→帯広間を結ぶ一般路線バスはなく、帯広方面へバスで向かおうとすると、どれも高速バスになる模様。一方、旭川方面へ抜ける「サンライズ号」というバスも出ており、予約制だったことから当初こちらも高速バスだと思っていた。
この区間はどうしようもないかと、所要7時間以上かかるという乗りごたえのありそうな「サンライズ号」を選んだ。
ところがこのバス、利用方法や使われている車両も高速バスと同じであるが、車内で様子をうかがいつつ、後で記録していたGPSログに目を通してみれば、実は見事に一般道だけを通る正統派の特急バスだったのに気付いた。
サンライズ号は一般路線バスではないとはいえ、「高速に乗らない」という条件の要は何とかキープ。となれば旭川から先は心当たりがあったゆえ、いっそのこと全部一般道だけを走るバスだけで繋ぎ切ってしまおうと決め、結果新千歳空港まで思惑通りの方法で戻った次第だ。







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