全国には路面電車の路線が16都道府県19路線で運行中である。かつては全国で路面電車が見られが、時代による変化で徐々にその活躍の場を失った。近年では栃木県宇都宮市で新規路線が開業するなど、利点が復活を後押しする傾向もみられる。前回は愛媛県松山市を歩き路面電車と路線バスを眺めてきたが、今回は広島市を歩いてきたのでレポートする。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■平和を願う広島市
今回は広島市で、人口は116万人と中国・四国地方最大の都市だ。玄関口となる広島駅はリニューアル工事が行われている。駅ビル「minamoa」やホテルなどが開業し、さらに2階には広島電鉄が直接乗り入れる「駅前大橋ルート」が開業するなど目覚ましい変化を遂げている。
現在は周辺の工事がまだ続いていて、地上部分の南口交通広場の整備や路面電車線上の大屋根、ペデストリアンデッキの整備が行われている。広島市は路面電車とともに平和を願う街であることもまた忘れてはいけない。
第二次世界大戦が終わりに向かっていた1945年8月6日、広島市上空にて人類史上初めての原子爆弾が投下された。爆心地近くには現在も残る原爆ドームや平和記念公園があり、8月6日の式典が行われる場所などは見たことがあるだろう。戦争から80年を過ぎた今もなお、世界平和を訴え続けている都市である。
■広島市を走るバス事業者
市内を走るバス事業者は多く、広島駅ではさまざまなカラーリングのバスを見ることができる。路面電車の運行も行っている広島電鉄をはじめ、広島バス、広島交通はよく見かける。他にはJRバス中国、芸陽バス、HD西広島、備北交通なども見ることができる。
路面電車がネットワークされていると、バスは電車の補完とも思えるが、市内中心部を含め郊外にもバス路線がのびている。また日常の足としてだけでなく、循環線の「まちのわループ」や観光客向けのループバス「めいぷる~ぷ」も運行されるなど、路面電車では行けないエリアをカバーしている。
■バス事業者の見分け方
筆者は稲荷町電停近くの交差点へと向かった。ここは駅前大橋ルートの分岐点となる場所で、以前は東へ線路が伸びていて猿猴橋を渡り地上に設けられた広島駅電停へと繋がっていた。現在は曲がって広島駅のホームへと直接駆け上がっていく。
また東方向には的場町電停が残り、皆実町六丁目~広電本社前~本通~紙屋町東~的場町とぐるっと回る循環線を形成している。同地でバスや電車の往来を見たが、カラーリングもさまざまでラッピングもありと、見ていて飽きないバリエーションだ。また何台も並んだバスが路面電車とともに行き来するシーンや、リニューアルされ2階の電停から発着する路面電車の姿などは新鮮かつ新しい広島駅の風景を感じ実に壮観である。
ちなみに広島の路線バスは、以前から分かりにくいという声があったようで、いろいろと改善が行われている。まずバスのカラーリングでチェックしてみよう。モスグリーンのラインが特徴なのが広島電鉄、上下に赤いラインが入っているのが広島バス、そしてクリームバックにオレンジの太いラインが入ってるのが広島交通である。バス事業者はこれである程度見分けが付くのではないだろうか。








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