【バス運転士日誌】ある日の多くあり過ぎた出来事は運転士としての感覚を呼び起こさせるものだった!

■またまた事件です!

バスの前を走っていて堂々とバス停に止まるタクシーの神経がわからない
バスの前を走っていて堂々とバス停に止まるタクシーの神経がわからない

 そんな出来事があり新橋駅までのラストスパート地点だと記者が勝手に思っている虎ノ門二丁目バス停が近づいてきた。前を走っていたタクシーがこともあろうかバス停枠の前方に停めたのである。さすがにそこに停められるとバス停に入れないので、後ろに付けてバスが来たことを知らせようとしたその瞬間だった。外から「バス停にとめんじゃねーぞ!」とタクシーに向かい大声で怒鳴る人が出現した。

 これ以上バスを待ってトラブルが拡大してはまずいと判断し、一応バスはバス停の枠には入っているので若干手前だが前ドアを開けて「タクシーが停車中ですので少し後ろですがこちらからご乗車ください」と外マイクで待っている乗客に乗車を促し発車した。タクシーの運転手が下りてトランクを開けていたが、バスや乗客に対して謝罪のゼスチャーすらなかった。

EVポンチョの充電が2時間もかからないのは容量が小さいため
EVポンチョの充電が2時間もかからないのは容量が小さいため

 退勤時間帯で新橋駅まで行く乗客で立席が出ている状況で、次の虎ノ門一丁目バス停が近づいてきた。先ほどのタクシー騒ぎで起動ボタンを押し忘れていたので、通過ボタンを押して虎ノ門一丁目に合わせようと起動ボタンを連打する。その瞬間、あわや虎ノ門一丁目バス停を通り過ぎようとしてしまった。

 あわててバスを停車させたがガードレールにドアを合わせることはかなわなかった。外マイクで「申し訳ありません、少し前ですがこちらからご乗車ください」と謝罪して事なきを得た。あわてても急ブレーキを踏むと立席があるので転倒事故になり得りかねない。乗客には申し訳ないがガードレールの脇を通って乗車してもらった。

■1個の飴ちゃんで救われる!

見ている乗客は見ている!
見ている乗客は見ている!

 そんな事件が続き、乗客はどんどん下車していく。降車は中ドアから行うのだが、年配の乗客が下車する際にわざわざ運転席までやってきて「いつも乗せてもらっているけど大変ね。ありがとうね。これ食べて」と飴玉を1個くださった。

 いろいろなことがあっても、見ている方は見ている。このような味方がいる限り、運転士の誇りを持って乗務できるというものだ。

 ワンマンバスの運転士は航空機の機長、船舶の船長と同じで、法律上の権限は異なっても当該バスの運行中はすべての責任と権限を持っているという感覚と自信を持って、毅然と乗務しなければならないと改めて思った日だった。なお、これらの出来事は到着点呼の際に運行管理者に報告したのは言うまでもない。

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