《南海バスグループ》JR特急電車のような挿絵が入る
大阪南部の南海電車沿線に路線網を持つ南海バスの方向幕は特徴だらけだ。トヨラ式の方向幕と表示機を採用していて、以前は緑の矢印・経由書き、黒文字の行き先、が標準であった。
これは車両のカラーリングにマッチしたトヨラ標準の色使いだが、それが車両の新塗装に合わせて行き先とローマ字併記は紺、それ以外はオレンジに変更され、イメージががらりと変わってしまった。
また文字も角文字ローマ字併記になり系統によっては紺ベタ幕が登場。これはゾーンバス制度(乗り継ぎ)対応路線を表している。側面幕のワイド化は割と早かったが90年代になるとさらに大きくなり、窓一面に表示される「スーパーワイド」幕に進化し文字の大きさが向上した。
全体的に相互表示(起点と終点を両方記載する)が多く、長い路線は往復で作り分けられていることが多い。また挿絵も種類が豊富で社紋・学校の校章・マスコットキャラクターやダムの絵、サイクリングロードの絵などJR特急電車の絵幕に近い挿絵が入っているのはほかに例がないくらいだ。
夜行高速バスは全文字が黒色、空港関係の車両はローマ字が黒色とされ細かく分けられている。