民営化後に積極展開したJR九州の高速バス
JR九州の一般路線はローカル輸送が中心だったため、同社自動車事業部は民営化後、貸切バス事業に力を入れながら、地元バス事業者と協調する形で、自社の鉄道と一部競合するような高速バス事業を積極的に展開していった。
まず1989年7月、西日本鉄道・九州産業交通・宮崎交通が前年4月に開業していた福岡~宮崎間「フェニックス号」に参加。他の3社とボディカラーを統一した三菱+西工のスーパーハイデッカーを投入した。「フェニックス号」は数年後に20往復を超えるほどの人気路線となり、JRの担当便も大きく増加した。
1990年12月には、西日本鉄道・南国交通・林田産業交通・鹿児島交通が同年3月に開業した福岡~鹿児島間「桜島号」に参入。JR九州の真っ赤なボディカラーをまとったいすゞ+富士のスーパーハイデッカーを使用した。「桜島号」もまた20往復以上に成長し、JRは西鉄とともに夜行便のダイヤも担当している。
九州4県で一般路線バスを運行、高速バスは中国地方までネットするJR九州バス
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