JR九州バスの高速路線は博多、宮崎、鹿児島の各支店が運行し、本州便は博多が拠点

JR九州バスの高速路線は博多、宮崎、鹿児島の各支店が運行し、本州便は博多が拠点

 ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー、バス会社潜入レポート。今回は2019年に遡って、3月発売号で掲載した、JR九州バス編を振り返って紹介する。

 広い九州内での高速バス路線も充実させているJR九州バス。「フェニックス号」や「桜島号」など、九州のイメージをモチーフにしたマスコットネームを冠した便は、九州内ばかりでなく、ほかの地域からの来訪者にも便利に利用されている。

 画像ギャラリーでは高速車、定観車を紹介する。

(記事の内容は、2019年3月現在のものです)
構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2019年3月発売《バスマガジンVol.94》『おじゃまします! バス会社潜入レポート』より(part2)

【画像ギャラリー】JR九州バスが所有するバスを詳しく見る! バス会社潜入レポート・JR九州バス:編[2]【高速車・定観車】(8枚)画像ギャラリー

本州への高速バスは博多が担当 宮崎・鹿児島は九州内をネット

●ゆめタウン

中国・九州地方を中心に店舗展開する総合スーパー「ゆめタウン」。嬉野本線のおよそ半数が武雄店の前に発着しており、買い物客に利用されている
中国・九州地方を中心に店舗展開する総合スーパー「ゆめタウン」。嬉野本線のおよそ半数が武雄店の前に発着しており、買い物客に利用されている

 高速バスは博多・宮崎・鹿児島支店によって運行されている。

 博多支店は博多駅に発着する本州方面の路線を担当。「出雲ドリーム博多号」と「広福ライナー」の福山系統は夜行、「広福ライナー」の広島系統と「福岡・山口ライナー」は昼行である。いずれも中国ジェイアールバスとの共同運行で、「広福ライナー」には中国バスと広交観光も参入している。

●彼杵(そのぎ)駅

嬉野本線のうち8往復は俵坂峠を越えて長崎県に乗り入れる。起終点の彼杵駅がある東彼杵町は大村湾に面し、かつては捕鯨の町として繁栄していた
嬉野本線のうち8往復は俵坂峠を越えて長崎県に乗り入れる。起終点の彼杵駅がある東彼杵町は大村湾に面し、かつては捕鯨の町として繁栄していた

 宮崎支店は宮崎を拠点として、福岡方面への「フェニックス号」、別府方面への「パシフィックライナー」、新八代駅で九州新幹線に接続する「B&Sみやざき」の昼行3路線を運行。鹿児島支店は鹿児島から福岡方面への「桜島号」を担当し、昼行便と夜行便の双方を運行する。

●大茶樹(だいちゃじゅ)入口

嬉野市はお茶の産地として知られ、山あいの斜面に段々の茶畑が広がる。牛の岳線の終点近くの「大茶樹」は推定樹齢340年。樹高約4m、枝張約12mという巨樹で、国の天然記念物に指定されている
嬉野市はお茶の産地として知られ、山あいの斜面に段々の茶畑が広がる。牛の岳線の終点近くの「大茶樹」は推定樹齢340年。樹高約4m、枝張約12mという巨樹で、国の天然記念物に指定されている

 いずれも沿線各社との共同運行で、「桜島号」の夜行便は西鉄と2社で分担している。

 貸切バスは5支店すべてに配置され、福岡・佐賀・宮崎・鹿児島の全県と長崎県の一部が営業エリア。博多支店では特別支援学校の送迎輸送も受託している。

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