創立100周年を迎えた東野交通 新たな経営体制で地域密着のバス事業を展開

■高速・貸切はセレガ・ガーラ グループ3社間の車両転籍も

●貸切バスカラー

日野 QRG-RU1ESBA ■宇都宮200か1520 本社営業所/貸切 貸切バスも2017年に増備されたセレガ2台は赤白カラーに変更。しかし、1980年代のスケルトンバスから使用された矢印形の赤い直線ではなく、赤~朱色の曲線に新たなロゴマークをあしらった新デザインとなっている
日野 QRG-RU1ESBA ■宇都宮200か1520 本社営業所/貸切 貸切バスも2017年に増備されたセレガ2台は赤白カラーに変更。しかし、1980年代のスケルトンバスから使用された矢印形の赤い直線ではなく、赤~朱色の曲線に新たなロゴマークをあしらった新デザインとなっている

 高速車は当初、貸切からの転用が行われ、スーパーハイデッカーも在籍したが、現在は高速車として新製された後部トイレつきのハイデッカーに統一されている。ボディカラーは東武グループ貸切デザインから、那須ロープウェイのラッピングに変更されている。

 特定車は、作新学院スクールバスにトップドアのブルーリボンシティ、那須ガーデンアウトレット無料送迎バスに大型ノンステップバスを使用しており、後者には17年に新型ブルーリボンが加わり、在来車のエアロスターが一般路線に転用された。また矢板中央高校スクールバスは貸切転用車である。

●高速バスカラー

いすゞ QRG-RU1ESBJ ■那須231え108 黒磯営業所/高速 Jバスボディの高速バスは使用路線を問わず、東野交通が営業する那須ロープウェイのラッピングを施されている
いすゞ QRG-RU1ESBJ ■那須231え108 黒磯営業所/高速 Jバスボディの高速バスは使用路線を問わず、東野交通が営業する那須ロープウェイのラッピングを施されている

 貸切車は従来、日野製フルデッカーが中心で、富士ボディ架装車も見られた。89年からスーパーハイデッカーが加わり、三菱製も採用されたが、近年はJバスボディのセレガ・ガーラの増備が続いている。

 ボディカラーは東武グループ貸切デザインであったが、みちのりグループに入って新製されたセレガ2台は、赤白を基調に新たにデザインされたカラーリングとなった。那須交通・やしお観光バスの貸切車も東野交通に準じた車種・仕様で、3社間での車両のやりとりも行われている。

いすゞ QRG-RU1ESBJは計7台が活躍中で、黒磯の2台のみガーラ。なお、高速車はいずれも「108」(トーヤ)の希望ナンバーであり、「あ号車」「い号車」のように“かな”の部分で呼ばれている
いすゞ QRG-RU1ESBJは計7台が活躍中で、黒磯の2台のみガーラ。なお、高速車はいずれも「108」(トーヤ)の希望ナンバーであり、「あ号車」「い号車」のように“かな”の部分で呼ばれている

 東野交通では登録番号を車号としており、宇都宮地区・那須地区間での異動の際は、希望ナンバーを取得して車号を維持している。また高速車は、希望ナンバー108に統一されている。

宇都宮市域と那珂川流域の町を結ぶ東野交通 那須高原の観光施設にもアクセス(東野交通特集 その1)

【画像ギャラリー】東野交通が所有するバスを詳しく見る! バス会社潜入レポート・東野交通:編[2](26枚)画像ギャラリー

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。