需要減で苦戦する高速バスを救う共同運行バス!! 高めあうパートナー選びが勝利を呼ぶ!!

■パートナーを高めあう機会に

新横浜プリンスホテル車寄せの狭隘な車路にも東急バスが乗り入れ
新横浜プリンスホテル車寄せの狭隘な車路にも東急バスが乗り入れ

 地方部の既存事業者は、よく「田舎の会社だし、集客の努力などしていないし」と謙遜するが、高速バス業界で飛びぬけて集客力を持つのが彼らだ。

 地元自治体やメディアとの関係、あるいはバス通学する高校生の間では高速バスの認知などは、大手私鉄系、JR系事業者や高速ツアーバスからの移行事業者には到底まねできない。その「神通力」を、祐徳の参入で再認識させられた。

 この厳しい状況下で、各事業者は、もう一度、自社や共同運行先が持つ強みと弱みを棚卸ししてみるべきだ。その中から、長年のパートナーとの間でどのような補完関係が成立するのか、真摯に議論すべきだ。

 そして、ダイヤ、運賃、販売手法といった面で各路線のあるべき姿を追求する。足元での些細な損得やメンツに縛られず、お互いの強みを活かし高めあう真のパートナーシップづくりの契機にできるなら、この危機を好機に変えることができるはずだ。

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

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バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。