いまも人気のタテ目4灯いすゞ エルガが登場したミレニアムの頃を当時のカタログで見る!!

いまも人気のタテ目4灯いすゞ エルガが登場したミレニアムの頃を当時のカタログで見る!!

 現在はジェイバス繋がりで日野自動車のブルーリボンと車体を共通としているいすゞの大型車であるエルガ。今回紹介するカタログの車種は、その先代となるモデルだ。いまから四半世紀前の2000年6月、キュービックがモデルチェンジされて登場した。

●今回の車両:いすゞ エルガ LV280、380/LT233、333

(記事の内容は、2025年3月現在のものです)
執筆/バスマガジン編集部 カタログ提供/難波 有
※2025年3月発売《バスマガジンvol.128》『懐かしバスのお宝カタログ』より

■エルガというニューブランド、そして始まる21世紀を見据えた明るく楽しいカタログ

まず最初はノンステップLVの紹介から始まる
まず最初はノンステップLVの紹介から始まる

 いま見ると特徴的な姿だったキュービックから、角を丸く処理されたもののスクエアなカチッとした姿になり、4灯のヘッドライトが圧倒的なアイデンティティを放ったものとなって登場したエルガ。

 21世紀を見据えたモデルであることからも(?)、床はノンステップに注力感があるものの、ワンステ、ツーステがしっかりとラインナップ。そしてさらに「部分超低床車」と呼ばれる「前中ノンステップ」(ノンステップ・タイプA)も追加で設定された。

 このタイプAは動力機器が収まる車体の後半部分をワンステ車と共通の構造とすることで、コストの軽減を図ったものだ。つまりこのタイプAはその後のノンステ車の主流となったという、実は先進的な床構造だった。

 2000年型ともなれば、さすがに足回りは空気バネ(LV280)を採用するも、リーフサス車(LV380)もしっかりと設定されていた。これは9メートル車(LT)にも同様の設定がなされた。

 そして2002年には導入事業者のコスト負担を軽減させるため、仕様を統一し、部品を共通化した、エルガVP(VALUABLE PACKAGE)が設定された。これはもちろんメーカー標準仕様のグレードで、排出ガス規制の強化が続くことが懸念されていたこの時代に、それに関わるコストを最小限にとどめることが狙いだった。

 さらに交通バリアフリー法の施行に伴い、ツーステ車の走行に制限が生じることから、ノンステ重視の姿勢が強まり、リーフサス車の製造が終了した。低床バスの時代が本格的に始まったのだった。

 2004年8月にはタイプAのノンステ車が日野ブルーリボンIIとしてOEM供給され、翌年1月からは車種統合された。そして2015年、日野自動車とともにモデルチェンジが実施され、現行の2代目となった。

表紙を開くと現れる見開き。訪れる新時代を予感させる
表紙を開くと現れる見開き。訪れる新時代を予感させる

 カタログでは、表紙を開くと見開きページに[人にやさしい、街にやさしい。これが21世紀を走るバス。]というキャッチフレーズが置かれている。

 これはまさにバリアフリーと環境を重視した、そしてデビューの翌年から始まる、21世紀という新時代を強く意識したものだ。そしてコピー見出しは[NEW CITY BUS ERGA]。これはもう都会型のお洒落なバスをアピールしている。

 続くページでも、人々の暮らしのスタイルがエルガとともに構成されているムードで、ボディカラーとコーディネートされたインテリアは、いずれもパステル調の明るいもの。デビューは6月(カタログの発行も6月)の初夏である中で、なんとも春到来の季節のワクワク感を感じさせる仕上がりだ。

 カタログの中盤ではクリーンディーゼルというワードを軸とした、エンジンやボディ、サスペンション、そしてセーフティ構造を紹介。そして乗務員のドライブ環境、客室装備のバリエーションを徹底的に見せている。

 路線バスのカタログらしく、あらゆるタイプの人物を大量に登場させ、さまざまなシチュエーションを見せることでユーティリティの高さをアピールすることに成功している。なんとも楽しいカタログに仕上がっている。

【画像ギャラリー】バリアフリーに環境性能……いすゞの未来予想は正しかった!! 先代いすゞ エルガを登場当時のカタログで見る!!(20枚)画像ギャラリー

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