三菱の小型バスは1960年に製造がスタートし、始祖となる「ローザ」が発展を続けてきた。ローザの製造はバスボディも作っていた乗用車のメーカー“新三菱重工業”だ。
並行してバスメーカーである三菱日本重工業でも「ふそうライトバス」が発売されているが、両社は1964年に合併して三菱重工業となり、その後にライトバスは「ローザ」に統合された。
●今回の車両:三菱自動車ローザ K-BH212F/K-BH211D/K-BH201D
(記事の内容は、2024年12月現在のものです)
執筆/バスマガジン編集部 カタログ提供/難波 有
※2024年12月発売《バスマガジンvol.127》『懐かしバスのお宝カタログ』より
■60年以上に及ぶローザの歴史の中でひときわ輝いていたころのモデルだ!!
当時は“マイクロバス”と呼ばれたこの小型の汎用バスは、現在にいたるまでトラックをベースに開発されているが、その歴史はこの初代から始まる。この初代ローザは改良・進化を続け、2代目が登場する1973年まで製造された。
フルモデルチェンジで登場した2台目ローザには1979年型までの第一期と、このページで紹介するカタログモデルの、1979〜1986年までの第二期に分類される。大きな違いは「昭和54年排ガス規制」対策車であることだ。
ただし、この第二期の中でも、1983年からは「昭和58年排ガス規制」対策車として、マイナーチェンジが行なわれP-車となる。よってこのカタログに掲載されているK-車は、1979〜1983年型が対象となっている。
なお、三菱自動車のエンブレムは1976年からアルファベットの“M”を図形化した“エムエム”マークだったが、1982年に“MMC”マークに変更されている。
カタログでは灯台の前に佇むローザを表紙として、カフェテラスやビーチで楽しく休暇を過ごす若者たちをモデルに展開されている。
車両のスローガンは「美しく」「力強く」「豪華に」。初代と比べてしっかりした造りとなったことや、“デラックスな”外観・車内の印象を強くアピールしている。
それは車内のパーソナルスペースの広さや快適な移動をアピールする中で、トドメ(!?)として冷房車(クーラ車)の存在を強調。
この冷房(クーラ)は専用のサブエンジンで駆動するもので、搭載車をチョイスするとリヤトランクルームは無くなってしまうが、全車内に行き渡る壮快な冷風で、快適な移動を約束してくれる贅沢な装備だ。シングルタイヤ車のK-BH201D以外で選択できる。
全長は6875mmと6120mmの2種。ざっくり分けて29人乗りと26人乗りだ。さらに幼児車仕様では44人乗りも設定する。
エンジンは昭和54年排ガス規制適合ながらK-BH212F 用に105馬力を発生する3988ccの6DR5型、そしてその他の車型には90馬力を発生する3298ccの4D30型という2種が用意された。
このカタログではまだ“マイクロバス”というワードは記されていない。小型汎用バスのそれも豪華版というキャラクターで登場した2代目、という印象だ。
ただしカタログの巻末には、移動販売車、歯科診断車、移動図書館といった特装プランが提案されていることに、やや時代を感じる。
【画像ギャラリー】令和の現在へと続く小型バスの名作!! 昭和54年排ガス規制を乗り越えた三菱 ローザをカタログで振り返る(13枚)画像ギャラリー















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