廃止が確定しているバス路線を使って「つちのこフェスタ」に行ってみた!

廃止が確定しているバス路線を使って「つちのこフェスタ」に行ってみた!

 「つちのこ」という生物をご存知だろうか。かつては全国で目撃例のあった未知の生物らしいが、見た人はもちろん存在そのものについてもいかがわしい印象さえ受けてしまう。ただ現在においても未知の生物へのロマンを求めて沸き立つ場所がある。年に1回全国からつちのこを求めて集まるイベントに足を運んでみた。

文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■白川郷? ではないぞ!

白川郷と間違えて下車する観光客は実際にいるらしい
白川郷と間違えて下車する観光客は実際にいるらしい

 降り立ったのは岐阜県白川町だ。名古屋から特急ひだで1時間少々、高山本線「白川口」駅に到着する。見渡す限りの森林で緑に囲まれた静かな場所である。そしてここから目指す場所までは路線バスでの移動となる。この日は同じ目的の人も多かったようで10数人が駅前でバスがやってくるのを待っていた。

 ちなみに岐阜県で白川というと世界遺産の白川郷を思い浮かべる人も多いと思うが、あの白川は「岐阜県大野郡白川村」で今いるのは「岐阜県加茂郡白川町」である。白川同士だが場所も全然違うので訪れる際は注意してほしい。

濃尾バスのエルガミオ
濃尾バスのエルガミオ

 しばらく緑を眺めていると白いバスがやってきた。これが今回乗車する濃飛バスの路線バス「白川東白川線」である。 濃飛バスは岐阜県高山市に本社を置くバス会社で、乗合バス・貸切バス事業をこの高山市を中心核として行っている。

 高速バスは白川郷・東京・名古屋・岐阜・京都・大阪・金沢・富山・高岡・松本方面へ運行している。路線バスは高山市・飛騨市・下呂市・中津川市・白川町・東白川村などで運行している。他にもタクシー事業やドライブインの営業も行っている。筆者も過去に高山市からの高速バスを利用する際に乗車した。

■運賃は100円か200円の2段階制

運賃は均一100円か200円
運賃は均一100円か200円

濃飛バスのカラーリングである白いベースに濃さの異なるグリーンラインと飛騨の山並みをイメージしたデザインが特徴的だ。到着すると早速乗車が始まった。まず乗務員に降車するバス停を告げ、運賃は乗車時に支払う流れだ。

つちのこ館バス停
つちのこ館バス停

 路線図を見るとかなりの数のバス停があるようだが、運賃はこの白川口駅から白川町役場までが100円、その先は東白川村にある終点の越原消防センターまでが200円と均一になっている。ほぼ座席が埋まった状態でバスは出発した。

意外に多くの「探索者」が集まった会場
意外に多くの「探索者」が集まった会場

 駅前と役場周辺には家々が集まっているものの、そこを走り抜けると木々に囲まれた風景が続く。ただ走行する道路は山間とはいえ上下2車線のしっかりとした路面なのでバスの揺れも少なく、軽快に進んでいく。乗車して約30分ほどで目的地である「つちのこ館」バス停に到着した。

 このバス停の隣には「つちのこ館」という土産店がある。1階には地元東白川村の特産品やつちのこグッズが、2階には「つちのこ資料館」という有料の施設が併設されている。これまでの目撃例をまとめたものや当時を伝える新聞記事、そしてその目撃例から作成したつちのこだと思われる模型の展示もあるので訪れた際はぜひ見に行ってもらいたい。

■つちのこってどんな生物?

目撃数日本一…らしい
目撃数日本一…らしい

 ちなみに“つちのこ”とは一体どういう生物なのかはご存知だろうか。過去の記憶を辿ると江戸宝暦年間に尾張藩松平君山が著した「濃州志略」をはじめ、江戸中期に出された日本初の百科事典 「和漢山才図会」に“野槌”という名で“つちのこ”が記されている、

 それによると、東白川村では平成30年7月28日に村内の道路で目撃され、昭和60年以降でも7人の目撃者があるという事実に“つちのこ”実在の可能性が最も高い村としてその日から静かな村がたちまちツチノコ村の異名を取るまでになってしまったということだ。

いたいた…
いたいた…

 そしてそれらの証言からまとめられた“つちのこ”の特徴は長さは約40㎝、頭は幅広く平たく、首はくびれている。胴回りはビール瓶ほどの大きさに尾はネズミのようだという。

 ヘビのようにも見えるが蛇行はせず、すばやく直線的に動くのだという。またシャクトリムシのような構えからジャンプをしたり、体を丸めてころがって移動することもあるなど、資料館の情報を見れば見るほど奇妙な生物ということが理解できるだろうか。

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