毎晩盛況だったのに…
渋谷発のミッドナイトアローはかなり人気(需要)の高い交通手段で、ガラガラで運転される日のほうが少ないほど盛況であった。それが大きく変わったのが、言わずもがな新型コロナウイルスにまつわる一連の騒ぎだ。
2020年3月にミッドナイトアローの運休が決まり、長らく便の設定がないまま推移してきたものの、2022年7月31日にそのまま廃止となってしまった。1989年の運行開始から33年でピリオドを打った形だ。
2020年頃のように深刻な状況は脱したと信じたいところである。しかしウイルス騒ぎに合わせて生活様式が変わり、夜遅くまで繁華街で活動する人々が激減。
その結果、過去のような需要が見込めないと判断され、休止を飛び越えて完全に辞めてしまう「廃止」に至ったようだ。あの渋谷がぐっすり眠る街になったということか…。
平日の毎日、華々しい渋谷の夜のフィナーレを飾った東急深夜急行バス。そんな時間まで家に帰らないほうがどうかしている説もあるにはある。
しかしながら、終電を逃した後のココロの支えとなってくれる頼もしい存在がひっそり姿を消したのも、ちょっと寂しいものだ。
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